2017年4月下旬全調査済み   レポート発表2017年10月14日






第28作「男はつらいよ 寅次郎紙風船


愛子と寅次郎の旅 福岡 ロケ地完全踏破レポート
    2017年10月14日




    





第28作「寅次郎紙風船
」は、笛の音のマドンナ倉富光枝さん以外にもう一人魅力的な女性が登場する。
18歳の家出娘の愛子だ。
彼女のキャラはある意味凄い。すさまじいと言ってもいいだろう(^^;)

とにかく寅と一緒に相部屋で寝ようとするのだから。前代未聞である。寅とのやりとりがもう絶妙である。笑いが止まらない。

寅もタジタジ。寅の前で足をバタバタさせもう暴れ放題だ。

テキヤの商売も結構上手。サクラもバッチリこなす。
船越パパやリリーも顔負けの名サクラだった。
秋月の常三郎のことで落ち込んだ寅を笑いで元気にさせるのも愛子なのだ。



                   


そんな無敵の愛子も、実は淋しい心を持っている。家では誰も相手をしてくれないのだ。
頼りの腹違いの兄は遠洋漁業でずっといない。
その遠洋漁業の腹違いの兄貴がとらやに愛子を連れ戻しにきて店で大喧嘩。
でも、心が繋がっている愛子は焼津に戻っていくのだった。

ラストで寅は愛子に会いに行く。

兄貴の遠洋漁業の出港に立会い、



寅「酒もするなー!博打もするなー!可愛い妹が待ってるぞー!


愛子「
ハハハ!


愛子「
兄ちゃーん!、お兄ちーゃん!!」と笑いながらも別れの涙を流す愛子。



愛子はさくらで、さくらは愛子なのだ。


                   










それではまずオープニングの鳥栖(とす)駅前から行きましょう。


今回の夢は私は結構気に入っている。

ノーベル医学賞の名外科医車教授は
かつて、青春時代の恋人であった女性の子供を助けるべく緊急手術をするが
なんとお腹の中は『とんかつ』


なぜかナイフとフォークを持った車教授は、
体内にあるとんかつを汗をかきかき切りはじめる(^^;)


                   


…と、言うばかばかしいナンセンス夢(^^;)



夢から覚めて


福岡 久留米 鳥栖(とす)駅

食堂「東京屋」で夢から覚める。


安食堂『東京屋

タタミのある食堂

とんかつ定食を食べた後に転寝をしている。

(ここで夢ととんかつで繋がっているわけだね(^^;))



                   



女店員に起こされて勘定をして出て行く。

とんかつ定食とお銚子で490円はいくらなんでも安すぎる(^^;)


外ではサンドイッチマンが「新装開店パチンコノーベル」の看板を掲げて歩いている。

寅が歩いていく。

「東京屋」を出て、鳥栖駅のほうへ歩いていく寅。

サンドイッチマンに何か話しかけている。



    




    




    東京屋食堂はもうなくなっていた。 歩道も両端にしっかりできていた。鳥栖駅だけは今でも面影がある。

   



ストリートビューでのピンポイント位置↓
https://goo.gl/maps/Zoe8QYqMGSC2










そして本編の序盤が終わり、失意の寅は柴又を離れ、旅に出る。









まずは福岡ではなく、ここは大分県日田市 夜明駅



    




   



夜明駅は、大分県日田市大字夜明にある、九州旅客鉄道の駅である。
久大本線を所属線とし、日田彦山線を加えた2路線が乗り入れる。
日田彦山線は当駅が線路名称上の終点であるが、列車はすべて久大本線経由で日田駅まで乗り入れる。



ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/A58UeDE9G9u






  



  


    



    




   かなり駅舎は変わってはいたが、向こうに見える山は同じ。

   




   小手寅さんは僕たちがロケ地調査で懸命になっている時にちゃっかりこんなことされていました↓ ヾ(ーー )ォィ

   






   筑後川橋梁



     




    久大本線の鉄橋横、筑後川にかかる沈下橋を渡って行く寅

     



   〒839-1408 福岡県うきは市浮羽町山北1141






     沈下橋を正面から見たらこうなる。↓

     




ストリートビューピンポイント https://goo.gl/maps/rjUyzcjUHWt







そして、杷木にある鶴原温泉でコンピューターゲームを啖呵バイ



〒838-1521 福岡県朝倉市杷木志波31


寅の名(迷)言 電気のことを英語でもってコンピューターって言う!
          そういうこと知らないと孫に笑われちゃうからあ〜〜




     



     



ストリートビューピンポイント https://goo.gl/maps/wXaYreGySk62




     




     









   




   





     啖呵バイの場所を貸した畑商店の女将さんに当時のお話を聞く。

     









     夜は夜明駅のまん前にある「駅前旅館夜明


     




     




ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/1ADoFxBAvu32



    本当は本編カメラ位置はここ。↓
   このように川向こうの坂本商店に近づいて撮影されたのだが、
   現在は竹やぶがあり、撮影不可能。わずかに隙間から当時の撮影アングルが見れる。

     



     






   駅前旅館『夜明』 脚本では「たった一軒きりの鉱泉宿」という記述。



   坂本商店の女将さんのお話では山田組のスタッフさんがこの看板を夕方に設置したとのことでした。

     




     

     





この旅館で相部屋となった愛子と寅は仲良くなって旅を共にするのだった。


筑後川 夜  駅前旅館 夜明


売れ残りのバイネタを手帳に書き記している寅。

普段は見られない貴重なシーンである。こういう地道な事もしているんだね。

寅「サブロク…、サブロクサブロク…ああああ
と計算がなかなか進まない(^^;)

そこへ女将さんの
杉山とく子さんが登場

相部屋をお願いするのだ。それも娘さんだという。

                   

入ってきた娘(愛子)は最初寅を警戒しているが…。

愛子「はじめに断っとくけど、おんなじ部屋に寝たって、私とおじさんとは関係ないんですからね、
    口利かないでほしいの。それに私見かけよりガード固いんだから


ときつい目で寅を睨む愛子。

寅「あーあー、あ、なるほどね、じゃあお姉ちゃんは男に酷い目にあったんだ
と笑っている。

愛子「黙っててって言ってるでしょ!私今落ち込んでんの

寅「フフフ、分かった。しかしな、姉ちゃん。この広い世の中で星の数ほど男と女がいる中で、
  あんたとオレが同じ部屋で一夜を送るってのも何かの縁なんだ。お互いに名前だけでも名乗ろうじゃないか、な。
  オレはね、東京は葛飾柴又の生まれで、車寅次郎。人呼んでフーテンの寅って言うんだ。よろしく頼むよ


                   


愛子「
…、あの…

寅「なんだ?

愛子「どうしてフーテンって言うの?

寅「故郷を捨てた男だからよ…」と横を向く。渋い!(^^)

愛子「
ということは、奥さんとか子供とも別れたっていうわけ?

寅「フッ…、そんな面倒なものは最初っからいやしねえよ渋い!(^^)

酒のコップを静かにお膳に置く寅。

愛子、寅を観察しながら

愛子「第一印象のイメージとずいぶん違っちゃったな

愛子擦り寄ってきて

愛子「ねえ、どうしてフーテンになっちゃったの?仕事に失敗しちゃったから?

寅、ちょっとうるさがる。

                   

愛子かまわずにしゃべり続ける。

愛子「失恋!?
( ▽|||)

寅、露骨に嫌がっている(^^;)

愛子「家庭の事情?

寅「
あ、あの、お互いにさ、そういう過去にはあんまり触れない方がいいんじゃないか

愛子「そう!私もそういう考え方。人の事ぐじゃぐじゃ聞きたがる人間なんてだいっ嫌いそれはあんただよ ヾ(-_-;)

寅、辟易している。

愛子「関係ないじゃないねえ、何しようと何考えようと

寅、適当にうなずく。

愛子、またもやにじり寄ってきて

愛子「でも…面白いタイプね、おじさんって…」とマジかでジロジロ見つめる。

寅、タジタジとなって

寅「そうか

愛子「何考えてんの?今

寅「姉ちゃんと同じことだよ

愛子「…!やらしい!

寅「
…?

愛子「…!!え…?

愛子、急に笑い出して

愛子「いやあ、ヒャハハハハ!!ちがーうよー!!ハハハハハハ!!

と寅を押したり、座敷を転げまわったり自分でうけまくる愛子だった。

寅困ってしまって

寅「よお!おばさーん!ちょっと来てくれよ〜!

愛子「私や〜だー!ハハッハハハハハハ!!!

                   

と足をバタバタさせて大笑い。

寅「静かにしてくれよおい。
  あ〜あ、またぐら出しちゃって。うわあああああ…


結局寅は、愛子のやんちゃ攻撃をさけるために密かに下の居間で寝てしまうのだった。


この一連の「お前と同じことだよ」というギャグは、
あの第6作「純情篇」で夕子さんが風呂へ入っている時の
森川おいちゃんと寅の会話のアレンジ版であることは言うまでも無い。
その後第45作「寅次郎の青春」でも満男との会話で使われる。




夜明旅館ストリートビューピンポイント https://goo.gl/maps/5MV16U3VS872





駅前旅館「夜明」は実は坂本商店という商店さんを旅館に設定して夜に撮影されたということ。



     夜明け旅館に設定された「坂本商店」さんの女将さんにいろいろお聞きしました。
    女将さんが手に持っているのが「寅次郎紙風船」の台本。撮影当時にもらったそうだ。


     





坂本さんへのインタビュー動画 https://youtu.be/HRs2eHtJzOc



坂本商店さん店内に貼ってある当時の駅舎撮影の様子。

     




     駅ホーム横階段から見た坂本商店

     











久留米市 田主丸



839-1233 福岡県久留米市田主丸町田主丸213





   

    



   寅に扮してくれる小手寅さん。

   



ストリートビューピンポイント
https://goo.gl/maps/iWFmFaVoS422


〒839-1233 福岡県久留米市田主丸町田主丸261
    
法林寺 浄土宗  江戸初期開山  


法林寺は日田街道沿線の在郷町として栄えた田主丸中央商店街の西側入口付近に伽藍を構えている。
門前ではお願い地蔵尊、六地蔵尊が通行人を見守っている。
城門のような頑丈な造りの山門をくぐると、
正面には「日支大東亜」と記された複雑な形状の石塔が建てられている。
先の太平洋戦争の被害者の供養塔であろう。
境内東側の壁沿いには多数の観音像が観られる。
本堂へは小さな石橋を渡ってお参りする。 本堂前面の扉は風格のあるものとなっている。



        




   



浄土宗法林寺門前 門柱そば


寅「姉ちゃんよ、母ちゃんがおめえ男作ったからって、そのたんびに家出してたら
  いくら家出したってたりねえじゃねえか、そうだろ。父ちゃんいなくなったから
  淋しいんだよ。母ちゃんだって女だからな


愛子「母ちゃんもう五十だよ

寅「五十だってまだ若いじゃねえか。他に兄妹いねえのか

愛子「ん、腹違いの兄ちゃんいるんだけどね、マグロ船乗っててさ、南洋の方行ってるからね、
  半年に一回くらいしか帰ってこないの


寅「半年にいっぺんか

愛子「うん。いい人だけどね」とお菓子をポリポリ食べている。

寅「じゃ、そのあんちゃん、どっか南洋の空の下で可愛い妹の事心配してるかもしれねえぞ

愛子、ちいさくうなずく。

寅「え、そうだろ

愛子、下を向きながらもちょっと嬉しい顔をしている。

寅「さて…、行くか」と立ち上がり、歩き始める。


                   





   






    




    






   寅は愛子の家がある静岡の焼津に帰るように何度も諭し、無理やりいったん離れるが、


   




   









   






   




ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/yrQxRmhJY2B2





  またここで追いかけて懐いてくる愛子だった。


   




   





     本編撮影していた目の前のチヂヤ美容室のご主人に撮影当時のことをお聞きした。

    







     




    








   



   




ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/yvfr32BGj5G2






   で、また寅は愛子を追い帰すが・・・・



             




     




ストリートビューピンポイント https://goo.gl/maps/G9hKFocPUS62







  やっぱり、待ち伏せしてべたべたついて来る愛子だった。┐(´-`)┌



   



    







愛子は「寅さんと一緒にいくんだもん」と甘え、
寅にくっついて離れようとしない。


月読神社前を二人は歩いてゆく。



   






   





     




ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/dZcvQotP3Xy



    










久留米市水天宮




〒830-0025 福岡県久留米市瀬下町265


   




    






JR久留米駅から徒歩で約15分、筑後川の河畔にある久留米水天宮。

御祭神は天之御中主神(あまのみなかぬしのかみ)、
安徳天皇(あんとくてんのう)、建礼門院(けんれいもんいん)、二位の尼(にいのあま)の四柱。
安徳天皇が没した土地といわれ、後にここに祭られたのである。

この水天宮は全国水天宮の総本社でもある。

また、子供の守護神としても有名であり、子供を参拝させる人々も多い。



愛子は寅のバイのサクラを演じて、結構偽物フランス製バッグが売れている。


                   


そんな時、向かいのほうでたこ焼きの屋台を出している、色っぽい女性に気づき、気にする寅だった。

途中、寅が昼ごはんを食べている時、その女性がなんと寅に近づいて来たのである。





      




    





ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/huqf1mGDDsE2






    




    




ストリートビューhttps://goo.gl/maps/9SS3nUZ5sQQ2










    





    








     




     









    





    






   本編では、このように、筑後川のほとり、水天宮を川から見上げたアングルもあった。



    





    




ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/EtEBFtaBtyM2







     





     









     




    今は後ろにすぐ植木の茂みがあるために同じ位置からは撮影できない。

     






光枝さん「これどうぞ…」と寅に漬物が入ったタッパーを渡す。



                   

寅「

光枝さん「
私が漬けたんだけど」とフタを開ける。

寅「
ありがとう。こりゃうまそうだ

光枝「
あの…柴又の寅さんでしょ?

寅「
ああ…。姐さんは?

光枝さん「
私、常三郎の女房で光枝と言います」と微笑みながら下を向く。

寅「
常三郎…、ああ、あ、カラスの常

光枝さん「
はい

寅「
ああ、そうかァ

光枝さん「
フフ

寅「
フフ、あんたが。へええ

光枝さん「
はい」(無声音)

寅「
いやあ、常のヤツにはね、いつもあんたのノロケ聞かされてたんだよ


                   


光枝さん「フフフ」とにこやかに照れる。

寅「
ああ、そうかい

光枝「
いつもお世話なってます

寅「
んん…ヘヘへ。で…なんだい、常のヤツは女房に働かして昼間っから酒飲んでんのか?フフフ

光枝さん「
フフフ、それがね…、病気なんですよ…

寅「
病気?

光枝さん「
ええ

寅「
…悪いのか?

光枝さん「
ええ…、もう三ヶ月になるんだけどね、病院に入って

寅、遠くを見て思い出すように

寅「
…ヤツに会ったのはいつだったけなあ…。あ、今年の春か


光枝さん「
いつも寅さんのこと話してるんですよ、家で。フフフ、だから初めての気がしなくて

寅「
そうかいフフフ。オレ…見舞いに行くよ

光枝「すいません

寅「うん

光枝「もしそうしてくれたら喜ぶと思うけど

寅「ああ

光枝さん立ち上がって、

光枝さん「それじゃあ」とお辞儀をする

寅「ああ

走って行く光枝さん。

寅、呼び止めて

寅「あ、姐さん。ヤツのクニ(故郷)はどこだっけ

光枝さん「秋月です。福岡県の

寅、頷きながら

寅「ああ、そうだ。秋月って言ったっけな

光枝さん頷いて、

光枝さん「それじゃ」とお辞儀をして走っていく。



愛子が目を三日月にしてにやけながら走ってくる。



愛子「寅さ〜ん、雰囲気あるねあの人ねェ。
  サラリーマンの女房じゃああはいかないよな、フフ


と寅の腕に甘える愛子。

寅「うるせえな、おまえは…、ほらほら客が来てる、客だ」と追い立てる寅。



光枝さんのくれた漬物をひとつ口に入れる寅。




     





     









     



    繁みがずらーーっと植えられていたが、本編に映っていたあの大木は健在だった。

     









      





      






     






     繁みがあるためジャストの位置より少しだけずらして撮影


     








     




     






それから数日経って・・・





当時の朝倉町 菱野

三連水車


後方は筑後川の堤防。





久留米水天宮でのバイを終え、数日後
寅と愛子は、福岡県朝倉市 三連水車横のわら束の上に座っている。
寅は何か考え事をしていえるようだ。


稲が刈られたばかりの頃なので水車は止まっている。


筑後川の流れを受ける堀川にかかる朝倉の水車群には、
菱野三連水車を始め、三島・久重の二連水車2基がある




物悲しい光枝のテーマが流れる。




愛子柿を食べながら


愛子「ねえ、寅さん、何考えてんの?


寅「
おまえとおんなじことだよまたも出ました同じパターン(^^;)



                   



愛子「じゃ、いつかお祭りで会った女性の事?

寅、ちょっとうろたえて

寅「
そんなことじゃないよ」と横を向く。

愛子は寅の変化を見逃さずに、顔を覗き込みながら

愛子「
あ、ハハ、赤くなった、ピッタシでしょう。ねえ、私の勘は鋭いんだから

寅「


愛子「
でもさ、ねえ、あの人人妻でしょ?不倫の恋じゃない、そういうのは

寅、呆れて

寅「
うるさいんだよおまえは、少し黙ってろ」と言って、また「ハァ〜…」とため息をつくのだった。






     



     






     


     








   





   この三連水車地域が今年2017年の夏の豪雨に遭う数ヶ月前の取材でした。お見舞い申し上げますm(_ _)m

   





   



     
ストリートビューピンポイントhttps://goo.gl/maps/uahdZpBUoiG2






そして寅は意を決して
秋月にカラスの常を見舞いに行くのだった。

秋月全踏破レポートはこちらです↓




2017年8月31日
第28作「男はつらいよ 寅次郎紙風船」

蒼き哀しみの秋月 完全踏破ロケ地調査レポート










カラスの常がもう長くないことを光枝さんから聞かされた寅は
宿に戻ってからもそのことをずっと考えている。







別れの沖端



   〒832-0050 福岡県柳川市矢留町123


     




     






夜 浜辺の 商人宿  沖吉

久留米市 沖端漁港



窓を見て常三郎の事を考え、光枝さんのことを考えている寅。


                   



元気の無い寅に、愛子はお茶を入れてやる。

愛子は宿で留守番している間、宿の主人に連れられて『ムツゴロウ』釣りを見に行ったそうだ。


愛子「へんな顔した魚ムツゴロウって。あのね目の玉がこんなでかくって、それでアゴが四角くて

寅「
じゃ、オレのツラに、姉ちゃんの目ん玉つけたようなもんじゃないか

愛子「
ハハハハ!うまいうまいうまい


                   




落ち込んでいるのを察して、

愛子「何考えてんの今?

寅「
人の一生についてよ

愛子「
ブヒャククク」と噴出している。

寅「
なんだよ可笑しいか?

愛子、大笑いしながら

愛子「
柄じゃないわよ、ムツゴロウが眠ってるような顔して、ハハハ!座布団一枚(^^)

寅「
フフフフフフ

そこへ女中の谷よしのさんが顔を出す。

谷さん「お客さん、お食事こっちでよかですか?

愛子「
よかです

                   



思わず少し笑う女中さん。


寅「
ヘヘへ


寅少し吹っ切れた顔をして、

寅「
姉ちゃん今夜は飲むか



愛子はそれを聞いて大喜び。下へ降りて言って「ウイスキーボルトで」とベタなギャグを飛ばしていた。







〒832-0050 福岡県柳川市矢留町123

ストリートビューhttps://goo.gl/maps/sR1ezDsihAk






     





    




そして翌朝


愛子を残して寅は故郷に旅立って行ってしまったのだった。

愛子のテーマが流れる中、置手紙を読む愛子



いろいろ世話になったな。
お前のおかげで楽しい旅だったけど、
いつまでも続けるわけにはいかねえ。
おまえは焼津に帰れ。
俺も故郷に帰る。
あばよ。

愛子殿  寅次郎





もういない寅を追って、
外に出てワーワー泣き喚く愛子だった。






    



    







     




     愛子のジャンプを再現!!

     




愛子のジャンプ再現動画 https://youtu.be/dt6qTzXg2q8






以上 愛子と寅の旅を全踏破しました。


     





  
ラストの寅と愛子の焼津での再会はこちらからどうぞ↓

2017年3月1日
駿河の国特集
5作品ラストシーン全ロケ地一挙踏破

第16作「葛飾立志編」
第24作「寅次郎春の夢」第28作「寅次郎紙風船」
第41作「寅次郎心の旅路」
第39作「寅次郎物語」



    








次回は、第42作「僕の伯父さん」で登場した泉ちゃんのおばさんの家訪問のレポートです。
なんとあのおばさんの家の玄関と裏庭は全く別の地域なのだ。
裏も表も取材しました。

2017年10月末にアップ予定^^