号外
第3作「男はつらいよ フーテンの寅」OPの神社が発見されました。
私と寅友の名古屋の中島さんは
今年2017年の7月に第39作「寅次郎物語」と第3作「フーテンの寅」の三重県ロケ地を制覇した。
伊勢、志摩から四日市、湯の山温泉と三重県をロケ地調査し、ほぼ完全制覇したが、
事前調査の段階で、第3作のOPに出てくる寅のガマの油売り啖呵バイの場所も執拗に探索した。
実はあの場所は全てのファンたちがもう何十年も誰もつきとめられないまま放置されていたのだ。
私も中島さんもこの神社は三重県ロケのついでに撮影されたと思い
ずっと三重県や名古屋近辺の神社を探っていた。
しかし皆目見つけられないまま月日はむなしく過ぎて行った。
もうこのOPの神社探索は誰が何十年探しても無理なので、諦めようと思っていた矢先、
寅友の寅福さんがインターネットを駆使して良く似た鳥居や松を見つけられたのだ。
なんと・・・三重県でも愛知県でもなく、神奈川県の藤沢にある神社だった。
藤沢の【片瀬諏訪神社】
そうである、松竹大船撮影所から日帰り撮影できる場所で
旅先の地方っぽくやってしまうという、あのパターンだったのだ。
さっそく寅福さんの情報を元にその神社、藤沢の【片瀬諏訪神社】にお電話し、
質問してみたが、あまりにも47年も昔のことゆえ、先代の宮司さんの代なので
現在の相原宮司さんは当然まだ高校生で、自宅は別にあり、そこには住んでおらず、
映画撮影の記憶はないようだった。
それでも、私はとりあえず当時の撮影のキャプチャー画像数枚をメールで送らせていただき
場所的にはその片瀬諏訪神社だということを確認してもらった。
宮司さんは、100パーセントこの映画画像は片瀬諏訪神社の鳥居の前ですとおっしゃった。
これで確実になった。
ということで、2017年3月、寅福さんが新発見された翌日にちょうど横浜に用事があったので
帰りに藤沢に立ち寄ってみた。
なんと、江ノ島から徒歩圏の神社だった。
■全体の鳥居や石碑や灯篭や松などの置かれている配置が本編と現在とが同じ。
■本編『のぼり旗』に見える文字【新屋敷(あらやしき)】この神社の土地は新屋敷と言った。
■鳥居の上部の3つの傷と汚れ。
■松の木と枝が今もまったく同じ。
■電話のあとメールで相原宮司さんにキャプチャー画像を見てもらって最終確認
以上のことにより100パーセントこの片瀬諏訪神社だと決定。
40数年間の難攻不落不明ロケ地からようやく開放されたのだ!!
〒251-0032 神奈川県藤沢市片瀬2丁目21-16 片瀬諏訪神社
ピンポイントストリートビュー
https://goo.gl/maps/fDgc5ULvA8B2
現地調査の動画
https://youtu.be/qnxnSxSWIPA
寅福さんの大発見により到達 寅福さん 世界初登頂
成長はしたが、まったく同じ松だとわかる!!
本編に見える石柱「・・・氏子中」の文字は同じ。石柱、灯篭、鳥居の位置関係もぴったり!
本編ではためく登り旗(旗の裏側が一瞬映る) 左右逆転させると文字が読める!!『新屋敷氏子』
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かつてこの土地は『新屋敷(あらやしき)』と呼ばれていた。
現在でも町内会の呼称は『新屋敷』のままだ。
これも大きな物的証拠となる。
本編で映る石柱も、現地で確認すると「新屋敷氏子中」と読める。
美しい見事な高羽アングル
映画撮影から46年、この美しい高羽アングルを完全再現し、敬愛する高羽撮影監督に捧げる。
めいっぱい拡大するとこうなる。↓
現地調査の動画
https://youtu.be/qnxnSxSWIPA
社務所に10分ほどおじゃまして、相原宮司さんにいろいろ昔の諏訪神社の様子や写真を見せていただいた。
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