号外 第39作「寅次郎物語」
寅と秀吉の希望を乗せた近鉄特急
ピンポイントロケ地 新発見!!
私と寅友の名古屋にお住まいの中島さんは今年2017年7月に
第39作「寅次郎物語」のロケ地である伊勢、志摩を完全踏破したが、
1箇所どうしてもわからない場所があった。
それは、志摩に向かう中の電車風景だ。
具体的に言うと、志摩に向かって疾走する近鉄特急通過映像の踏み切りだ。
私たちは志摩、鳥羽、奈良、と線路沿いをローラー作戦で
事前調査したがなかなかピンポイントで見つけることができなかった。
そこで、寅友の寅福さんにも探索をお願いしたが3人でいろいろな道中の踏み切りを
航空写真やストリートビューで、探しても探してもいっこうに見つからないのだ。
もうすっかり諦めてしまったころ、寅福さんから見つかりましたよ!と連絡が入ったのだ。
おそるべき寅福さんのセンスと執念に感謝。
場所は奈良県宇陀市だった。
駅で言うと榛原(はいばら)駅と室生口大野駅の間の踏み切り。
奈良県宇陀市榛原山辺三(はいばらやまのべさん)
第39作「寅次郎物語」のロケ地は伊勢・志摩、和歌山、吉野などが中心だが
奈良の宇陀市はロケ地としては完全な飛び地。
しかしこの電車通過風景は実は物語の上で大事なカットなのだ。
寅と秀吉が、秀吉の母親のおふでさんに志摩で再会するであろう未来を胸に抱き
近鉄特急が一路志摩に向かって走って行く、大事な『間』なのだ。
一見、ただの風景描写に見えるが、あのカットはおふでさんに会えるか会えないかの
期待と不安があの列車通過に表現されている。
行こう!!
ちょっと場所が遠いけど寅福さんへの感謝の意味もこめて行くことに決めたのだった。
ストリートビュー ピンポイント
https://goo.gl/maps/n7kf152rtGy
宇陀市榛原山辺三の踏み切り付近
1987年という後期の作品ゆえに、今も同じ家々がいくつも残る。
手前に大きなポンプ場小屋ができてしまったが、遠くに今もいくつかの家々は同じまま残っている。
近鉄特急と言えばこのころは主流はオレンジ色の2階建て『ビスタカー』
1編成のうち、中のほうの2両が2階建てのビスタカー。
2階建て車両には、窓を拡大し展望性をアップした2階席、
個室サロン風の階下席があり、くつろぎの空間を作り出している。
ビスタカーの二階建て電車が映る。
待つこと十数分。来た!!ビスタカー!!
取材時に通過したビスタカーはデザインが少し新しくなっていた。
撮影当時のデザインの車両も後ろに連結されていた。
本編と同じビスタカー ジャスト構図を撮影!!寅福さんが探してくれた世界初登頂!!
■ロケ地にて近鉄特急ビスタカー通過動画!!
https://youtu.be/Ev0BS2Ivhrw
さらに、十数分待っていると別の型もやって来た。近鉄23000系伊勢志摩ライナー
最新型人気の 近鉄50000系しまかぜ もそのさらに十数分後にやって来た。
寅福さんありがとうございました!!
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