「男はつらいよ」における『埼玉県ロケ』についての考察
男はつらいよのロケ地で登場しない都道府県は
高知、富山、埼玉の3県であることはファンなら誰もが知っている。
【ロケ地】とは一般的にはカメラ撮影位置、つまりカメラ三脚が立っている位置を言う。
もうひとつ、演技者が演技をしているその場所そのものを指す場合もある。
しかし別枠で
【撮影被写体の場所】もある意味ロケ地エリアと言えるだろう。
たとえば第16作「葛飾立志編」のラストシーンで伊豆西浦の海が映るが
遠くに富士山が大きく海から見える。
これは一般的には当然カメラ位置や演技場所の伊豆西浦地区がロケ地なのであるが
『スクリーンの中に見える富士山もロケ地エリアに入っている』と言えなくもない。
もちろん富士山ロケがあったとは全く言えないが、さりとて富士山は映っているので
一応富士山は出てきたと言うわけである。
そういう意味で【埼玉】はカメラ位置や演技位置ではないがロケ地に映りこんでいるエリアと言える。
スクリーンに埼玉県が映っている作品は第1作と第4作「新・男はつらいよ」であるのである。
それも徒歩圏で埼玉県が見える。明らかに確かにちゃんと埼玉県は出てきたのである。
まず、第1作にいたっては水元大橋が映りこむその向こうに
埼玉県三郷市(みさと)高洲の芝生と家々がはっきり見える。
この長い長いシリーズの第1作のオープニングでいきなり埼玉県三郷市が映るのである!
現在の水元公園 同じような位置から私が撮影した桜。(2011年撮影)
水元大橋の向こう岸に埼玉県三郷市高洲がはっきり見える。
冬子さんとのボートシーンも水元大橋が見え、向こうに埼玉県三郷市高洲の森が見える。
第4作「新・男はつらいよ」ではもっとはっきり埼玉県が見える。
春子さんと寅との水元公園でのボート遊びで
しっかり埼玉県三郷市高洲の家々までも見える。
第7作「奮闘編」でもしっかりこの水元大橋が映り、
すぐ向こう岸の三郷市の三郷公園が間近に見えるのだ。
現在、ストリートビューで見てみるとこうである。
家々はなくなり三郷市の自然公園(みさと公園)になっている。。
ストリートビューで水元大橋の中から対岸の三郷高洲地区を見る。
現在の航空写真で第4作のカメラ位置などを説明するとこうなる。
逆に三郷市側から水元大橋を見たらこうなる
男はつらいよで「高知県ロケ」と「富山県ロケ」はまったくなかったと言ってよいし
スクリーンの中に映りこむことさえなかったのだが
「埼玉県」に関してはスクリーンにこのように映りこんでいるので
埼玉県ロケは確かになかったが、
埼玉県は3作品で徒歩圏の距離で作品に映りこんではいるので
【ロケ地はなかったがロケ地エリアには入り込んでいた】と言えると思う。。
2021年 追記
埼玉県ロケ発見
秩父ロケが存在した!!
2021年11月1日緊急号外
埼玉県ロケ地は存在した!
雲海の埼玉県秩父ロケ地に到達!
さらに、世界初登頂!映画撮影ピンポイントに到達
。