2017年5月3日更新



現在、映画男はつらいよ第17作「寅次郎夕焼け小焼け」の舞台になった播州龍野で展覧会を行っているが
その間に4日間だけお休みをいただき、九州へロケ地調査に行ったのだった。

第28作「寅次郎紙風船」第14作「寅次郎子守唄」
第37作「幸福の青い鳥」第42作「ぼくの伯父さん」のロケ地を調査した。

B班風景撮影も含めすべてほぼパーフェクトの調査結果だった。
特に秋月と呼子は実に味わい深い調査となった。

現在展覧会が立て続けにあり、その詳細は初夏に発表するのでどうかお待ちください。





で・・・
今回はあくまでも『号外』です。




第14作寅次郎子守唄のラストシーンはもちろん呼子なのだが、俯瞰風景である。
呼子湾を東から西に寅と踊り子さんを乗せた手漕ぎ渡し舟が小さく見えて「終」マーク。

どうしても、その俯瞰撮影は個人のビルの上からしか撮影できないので諦めていたのだが、
今回そのビルの3階屋上だと推測。
そしてお店になっているその当該ビルに入り、女将さんへの聞き込みにより、
確かにこのビルで撮影されたことの証言を得た!
そこでお忙しい中なんとかそのビルのご主人に屋上に案内していただき、屋上からの撮影に成功したのだった。
ご夫妻にご迷惑がかかるのでビルの名前は書けないことをご了承いただきたい。








屋上に上がるとまさにあのラストシーンそのもの!!
手前にあった旅館の屋根はもう今はなくなり、違う建物が建っている。
東側に見える旅館などのビル群は今も同じ。
寅たちが向かう西側ストリップ劇場横の渡し舟通路は現場で近づくと同じように今も存在する。

世界初登頂



  これはラストシーンでもあり、寅と踊り子の手漕ぎ舟も映っており、私は高羽撮影監督が直接撮影したと思っている。高羽アングルで撮影

  




■ 寅次郎子守唄ラストシーン初登頂の動画
https://youtu.be/nsI2lgtSo70





ストリップ劇場横の通路は今も残っている。ただしドアは閉められているので人は通れない。








実は今回の号外の記事はラストシーン以外にも
もうひとつあるのだ。




私はロケ地に行くと過度に撮影に集中してしまうために
時々現地に三脚や一脚を置き忘れてしまう。
まあ、いつもは数メートルですぐに気づき、戻るのだが、
稀に気づかないで帰路についてしまうこともある。
そういうこともあって三脚も一脚もフリーマーケットなどで千円以下で調達した安手の物しか持ち歩かないのだが
今回はカット数が多いこともあり、かなり時間が押していて、
同行してくださった小手寅さん、ちびとらさんに迷惑をかけていた。
それで、焦っていたこともあり、
最後の最後三脚と一脚の両方を港の道の横に置いて来てしまった┐(´-`)┌
(一脚には小さなシールでフルネームと電話番号だけが書いてある。)


博多に戻り、新幹線に乗った後もそのことが少し気がかりではあったが
まあ、安くで手に入れていることもあって、諦めていた。
たとえ、誰かがその三脚と一脚を道の脇で見つけたとしても、
どこの誰か分からない人に通話履歴が残る電話などしてくれないのが普通である。


私も播州龍野に戻って三脚と一脚のことは半分もう忘れていたが
龍野に戻ってから2日目の夜に呼子の女性から電話がかかってきたのだ!

その女性が夜7時ごろ、日課でもある港のウオーキング中に道の脇に三脚と一脚が無造作に置いてあるのを見て
不思議に思い、なんと添付してあった電話番号に直接電話してくださったのだ!!。

私は早速自分の身分やなぜ呼子に行ったのかを話させていただいた。

その女性は「じゃあ、宅配便で送りましょうか」と、
親切にも龍野の展覧会場でもあるガレリアに箱に詰めて送ってくださったのだ。
もちろん私は着払いをお願いし、彼女も快くOKしてくださった。

そして、一昨日荷物が届き、電話でまずお礼を述べ、
昨日お礼状とともに
呼子の朝風景をあらためて彼女のために描き
すぐさま額に入れて宅配で送らせていただいた。


    昨日私が彼女のために描いた呼子風景 
     





    










この出来事があって、
4〜5年以内に呼子には私は必ずもう一度行くことを決意した。
この出来事がなければ行かないかもしれなかったが
呼子がもう一度私を呼んでくれているのだと私は思っている。



呼子の女性が割れ物扱いで大切に送ってくださった大きな宅配便。と三脚一脚。

         




世の中はそう捨てたもんじゃないことを再確認した九州の旅だった。






5月3日 追加事項

さきほど夕方に呼子のその女性から連絡があり。
絵が到着したとのこと。
とても絵を気に入ってくださり喜んでおられました。

よかった〜〜〜(*^▽^*)





2017年5月3日