第44作 寅次郎の告白 後編




第44作「寅次郎の告白
山陰本線ロケ地めぐり車窓も含めて完全制覇

後編  聖子さんの住む河原町と満男&泉の山陰本線車窓




鳥取県 倉吉市「打吹公園
」(うつぶきこうえん)


日差しが差し込んでいる。


遠くで高校生のブラバン練習が聴こえる。



林ヘアサロンの屋上から撮影した倉吉の白壁群周辺



    





    






聖テレジア幼稚園の園児が日差しの中歩いている。



ありゃりゃ泉ちゃん、
こんなところにいたのか・・・

みんな心配してるよ。





     





     2014年ロケ地をめぐった時の公園と高羽アングル 写っているのは息子。↓

    






母親との軋轢の悩みを抱えながらの淋しい旅なんだね、
表情が暗い泉ちゃんだった。。



     




倉吉市 泉ちゃんがたたずむ吹打公園下の
成徳小学校 グラウンド



高校生のブラスバンドが練習を行っている。


1989年度課題曲 ポップス・マーチ「すてきな日々」 岩井直溥作曲



      





       2014年5月のロケ地めぐりにて。高羽アングル。


      






     ブラバンの練習を観ながらかつての自分を重ならせる泉ちゃんだった。


      




      





     葛飾高校時代のブラバンや満男との懐かしい思い出が蘇る泉ちゃん。


     






     泉ちゃんはご存知「フルート

      






     満男は最後尾で巨大なスーザフォンを演奏している。


      




    第42作でもこのように夏バージョンが回想されている↓


      




今度は下にいる満男に上から消しゴムを投げてからかう泉ちゃんバージョン^^

泉ちゃん「あったった・・ふふふ」とクラスメートと一緒に笑っている。

楽しい満男先輩との日々というイメージ


     




けしごむを投げ返す満男だったが
泉ちゃんうまく受け取れなくてまた下に落としてしまう┐('〜`;)┌


     





で、現在に戻って・・・・



倉吉の刃物街(鍛治町)



ひろせや」 


     



     



現在は大通りが作られ、横切っている。






で鍛冶職人の仕事を眺める泉ちゃん。


     





      現在も向かいの家は名残がある。

      




玉川沿いに並ぶ白壁土蔵群


江戸、明治期に建てられた建物が多く、今でも当時の面影を見ることができる


倉吉打吹玉川伝統的建造物群保存地区

かおり風景100選

美しい日本の歴史的風土100選



     




     泉ちゃんに扮する私の息子

     






ふしみや商店 の前で立ち止まり


      





      












店を覗く泉ちゃん




     




泉ちゃん「こんにちは このアンパン ください


おばあちゃんの声「自分でとんさいな

山田監督って、お客さんにセルフさせるの大好き^^;


みずやを開けて アンパンを取る泉ちゃん

泉ちゃん」「ここで食べていいですか

おばあちゃんの声「はい、どーぞー


この年齢の女の子が一人で店でアンパンを食べる状況はなにかある。


     



おなじみ杉山とく子さん

俳優座で活躍された超実力派俳優さん。
山田洋次監督も頻繁に呼びかけ出演してもらった。

フジテレビの「男はつらいよ
」のおばちゃん役。 

第5作「望郷編」 豆腐屋の節子さんのお母さん。

第20作「寅次郎頑張れ!」の柴又のパチンコおばちゃん

第26作「かもめ歌」国勢調査のおばちゃん

28作「紙風船」宿の女将さん




部屋の中からおばあちゃんはそっと泉ちゃんを見る。

鋭い洞察力・・・

おばあちゃん「あんた、中へ入んなさい。お茶入れてあげるけえ


泉ちゃん「はい


ここまでは倉吉ロケ


     




泉ちゃんは中に入っていく。

ここからは大船のセット。


     



おばあちゃんの横に座る。


こどもがお菓子を買いに来る。



おばあちゃん「腹がへっとんさるだか

おばあちゃん「今な、晩ごはんの仕度するけん、あんたもいっしょに食べよう。
       おばちゃん、一人暮らしじゃけんなーんの遠慮もいらんよ


泉ちゃん「・・・

おばあちゃん「そのかわりな、豆腐買ってきてくれるか



     



泉ちゃん おばあちゃんに渡されたナベを両手に抱えながら店を出て行く。


     




    




泉ちゃん「あの川沿いですね

おばあちゃん「そうそう


      




      泉ちゃんに扮する息子

      






本当は泉ちゃんは1キロも歩いていくw( ̄▽ ̄;)wワオッ!!




倉吉市河原町の通称「地蔵通り


      



    





      

 

   
   泉ちゃんに扮する息子

      











その通りの中に雑貨屋さんをかねた豆腐屋さんがある。


店に入って


泉ちゃん「すいません お豆腐ください


    


おかみさん「自分で取ってください出た!山田監督大好きな「セルフ至上主義

しかし、おかみさん、ちょっときつめやなあ・・・その言い方┐('〜`;)┌


泉ちゃん「・・はい


豆腐を手で掬う泉ちゃん。


    



現在豆腐屋さんはなくなってしまっているj

     






なべを抱えてとぼとぼ歩いている泉ちゃん。


玉川が流れている。



    



子供たちが魚捕りをしている。


ふと、向こうを見る泉ちゃん。


    




でました。天文学的確立で寅と再会!w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!



魚の行商を覗いている寅。

「トビウオです」

寅「ほお〜〜〜

    




寅もこちらを見ている泉ちゃんに気づき立ち止まる。

    













泉ちゃん「おじちゃま!!


    




寅「泉ちゃんか!」   


    



泉ちゃん、走りながら

泉ちゃん「どうしてこんなとこにいるの!??」と、駆け寄っていく。
我を忘れて寅の元に走っていくのだった。

    




独りぼっちだった泉ちゃんは嬉しかったんだろうね(*´∇`*)

    



泉ちゃんの走りを再現してみた。


採用動画 テイク3

http://youtu.be/j5-BUb-9Tu8










    



寅「よお!

泉ちゃん、息をはずませながら走る。


    



立ち止まり

泉ちゃん感極まり

泉ちゃん「どうして・・・うううう


と寅に抱きついてしまう。


    



   






   必殺鍋豆腐落とし!

   





★涙の鍋落し再現動画成功!

http://youtu.be/YTs5U8s3fH0







豆腐の入った鍋を手から離してしまい、川に落ちてしまう。


    




ポチャン (/・_・\)アチャ-・・


    



    



     
再現の写真

     





泉ちゃん「うううううう・・・・」と泣きじゃくる。


   




寅「どうした?え?何があったんだ?


    




泉ちゃん「会いたかった・・・おじちゃまに。。ううううううう


    




寅「なんか悲しいことがあったんだな


    






寅「よし、もう大丈夫だ。な、オレがいるから

大きくうなずく泉ちゃん。

寅「うん


    




川の子供A「あ、鍋だ


    




川の子供B「豆腐だ


子供たち橋の上の二人を見る。


    




     





おばあちゃんの住む「ふしみや」の中から三味線の音


    




 
おばあちゃんの演奏と唄い

♪何の因果(いんが)で 貝殻(かいがら)(こ)ぎなろうた

 カワイヤノー カワイヤノ〜〜〜〜



     




   ♪色は黒うなる 身はやせる〜〜〜



聴き入ってる寅と泉ちゃん。


    




   ♪ヤサホーエヤ ホーエヤエー
    ヨイヤサノ サッサ
    ヤンサノエー ヨイヤサノ サッサ〜〜〜



    




鳥取県民謡

貝殻節

何の因果(いんが)で 貝殻(かいがら)漕(こ)ぎなろうた

カワイヤノー カワイヤノ色は黒うなる 身はやせる
ヤサホーエヤ ホーエヤエーヨイヤサノ サッサヤンサノエー ヨイヤサノ サッサ





寅と泉ちゃん拍手


寅「いいねえ〜〜んん〜〜、
 銭がかかってるなあ、おばあちゃんの芸は


いい表現だね〜〜。今度使ってみよ^^



おばあちゃん「久しぶりに男の前で歌唄ったった、フフフ


    



寅「昔は結構男を泣かせたんだろうね

おばあちゃん「またそんなことを言って、フフフ」」

寅「互いに手に手を取って満州くんだりまで駆け落ちしたりしてな

おばあちゃん「フフフフフ・・・

寅「フフフフ

おばちゃん「そんなこともあったけどなあ・・コホコホ

寅、マジ顔になって

寅「ほんとかよ、おい。
  じゃあおばあちゃん、ちょっとそっちのほうの話聞かせてくれよ、おい


おばあちゃん「いや、大昔、んにゃ戦前の話の話

寅「いいんじゃないかよ、フフフ

おばあちゃん「忘れちまったよ。フフフ・・なにしろ・・・これぐらいの年だったけんのう



泉ちゃん睡魔で ウトウト・・・コックリ



    




寅「お〜、眠くなっちゃった。
  見知らぬ土地の一人旅だ。
  疲れ果てちゃったんだい




泉ちゃん 寝顔


    




寅「おばあちゃん、先にちょっと寝かせてやってくれるか

おばあちゃん、起き上がりながら

おばあちゃん「じゃ、布団敷こうかな」

寅、あくびしながら

寅「ああ、おばあちゃん頼むね」 と寝転がる。

寅「フアア〜〜、眠くなっちゃったなこりゃ


    


おばあちゃん「さて、どうやって寝るかな・・。
       かと言って二部屋しかないだけな。

       あ、二階へはこの娘さんが寝て、
       この部屋にはあんたとわしが寝る。
       それでいいかな



    



寅「いっしょにね、ん


おばあちゃん「うん


寅「うん


     



寅驚いて

ムクッと起き上がり

寅、あたふたしながら

寅「ばばばば、おばあちゃんとオレ一緒に寝るのかあ?

おばあちゃん仏壇にお参りしながら

おばあちゃん「いけんだかあ?ねえ^^;

チ〜〜〜〜〜〜〜〜ン (仏具のリンを鳴らす)


おばあちゃん「ナンマンダブツ ナンマンダブツ・・・


     


寅「オレはいいけどさ、おばあちゃん困るんじゃないか、な。
  亭主が死んでからずーーっと長い間操を守り通してきたんだから



     



おばあちゃん「うふふふ


     


寅「旅の男に狂ったなんて悪い噂たてられたらどうするんだよなにもそこまでゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

おばあちゃん「ふふふ」

寅「だからさ、今夜は川の字になって寝よ、な、川の字に、な



     



おばあちゃん「ふふふふ、面白い人だな、ふふふふ





おばあちゃんの二階 寝室



月明かりの中

3人が川の字に寝ている。

秋の虫が鳴いている。



泉ちゃんはなかなか寝れていない。


泉ちゃん、寅が寝てないことに気づく。


泉ちゃん「おじちゃま?おじちゃま、もう寝たの?


      



寅、薄目を開けて

寅「ん、起きてるよ・・・ん?


泉ちゃん「おじちゃまは、何も聞かないのね


寅「おまえが風呂に行っている時、さくらに電話してちゃんと聞いたよ。
  家出したんだって?


泉ちゃん「うん・・・

寅「満男は心配して、泉ちゃんのことを探しに鳥取に出向いたってさ


     



泉ちゃん、ちょっと起き上がって

泉ちゃん「ほんとに?

泉ちゃん「今、どこにいるんだろう?

寅「泉ちゃんの居場所がわかったら、知らせてくれって、
  鳥取の砂丘で待ってるって・・・


泉ちゃん「・・・・・

寅「今頃、砂丘のてっぺんに突っ立って
  『泉ちゃん!!』なんて叫んでんじゃないの?
  可笑しいねあいつは、フフフ



     


泉ちゃん、上半身起き上がって

泉ちゃん「そう・・・わるいことしちゃったなあ・・・
  

寅も、上半身起き上がって


寅「原因はなんなんだい?
  よかったら、オレに話してみないかい



おばあちゃん、 むにゃむにゃ寝言^^;


泉のテーマが流れる。


泉ちゃん「私が悪いの。
      それはわかってるの



寅、小さく頷きながら


寅「どういうことなんだ

泉ちゃん「ママに好きな人がいるの。
      それはいいのよ。
      パパに裏切られた可哀想な人なんだし、
      相手の人だって悪い人じゃないし、
      よかったら再婚すればいいの。
      それがママの幸せなら、私は祝福してあげなくてはいけないって・・・
      頭では思うんだけどね、心はそうじゃないの。
      いやなの、不潔なの、汚らしいのママを見てると







寅「少しも悪くねえじゃないか。ええ。
  泉ちゃんが、おふくろさんのことをそう思うのは当たり前なんじゃないのか?



      




泉ちゃん「ううん、そうじゃない。絶対違う。
     ママを一人の女性として見ることができないのは、
     私の心に何かいやらしい汚いものがあるからなのよ。

     だから、私間違ってるの。



       



寅「ふーん・・・、泉ちゃんはえらいなあ・・


泉ちゃん「どうして・・?


寅「オレはなあ、親父が酔っ払って芸者に産ませた子供なんだよ。
だからさくらとは腹違いなんだ


泉ちゃん「ほんと?


寅「ああ。ひどいおふくろでなあ・・・
 オレのこと産みっぱなしで逃げちゃった・・



泉ちゃん「・・・・・・


     



寅「オレは一生恨んでやろうと思ったよ。
  でも、泉ちゃんの話を聞いて、
 少しオレも反省したな。
 あんなバアアでも一人の女性としてみてやらなきゃいけねえんだな


おばあちゃん、起きる


寅「そうだ、腰巻でも買って贈ってやるかあのクソババアに


二人して クスクス笑う。


      



おばあちゃん「なんだ?わしの悪口だか?クソババアって・・

寅「違う違うおばあちゃんのことじゃないよ


おばあちゃん寝返り打ちながら


おばあちゃん「うーん、眠たいんだから


      


泉ちゃん「ごめんなさい、もう、静かにするから

と、おばあちゃんの背中を指圧してあげる泉ちゃん。

おばあちゃん「明日早いんだから・・・むにゃむにゃ・・・」


寅小さな声で布団に寝ながら

寅「泉ちゃん寝ろ寝ろ フフフ


泉ちゃん「フフフ

泉ちゃん、おばちゃんの腕も揉んでいる。


満月



      






      






翌朝 




      



因州佐治】のワゴン車(トヨタ ライトエースワゴン4WD)が迎えにやってくる。


手すき和紙協同組合の車らしい。

佐治村は、古くから因州和紙の産地として知られてきており、平安時代の延喜式にも記述が見られる。
佐治村内では、江戸末期 明治期にはローカルな原料であった稲ワラなどの茎かん植物とみつまた故紙などをほどよく配合した漢字用画仙紙が作られていた。
工芸紙は長い歴史を持った楮紙に高度な染色技術で美しく染め上げたものだった。
因州和紙は昭和50年に全国で初めて伝統的工芸品産業として全国で最初の和紙での産地指定を受けた。


おばあちゃん「来た来た。寅さん、車が来たでえ」

寅「あいよ〜〜


車店の前に停まって孫が降りてくる。

おばあちゃん「この孫があんたらを砂丘まで送りますけん」

寅「お、それはどうも」とお礼。

孫「おはようございます

寅「ごくろうさん

      



泉ちゃんもすっと乗り込む。

孫は美しい泉ちゃんを見て、表情が固まり、動きが固まる。

目がハート^^;

おばあちゃん、孫の腕を叩いて、彼の意識を現世に戻してやる^^;


おばあちゃん「乱暴な運転をしちゃいけんで。お客さん乗せてるさけ


      


孫「あーわかっとる


寅車の窓から

寅「それじゃなおばあちゃん、また寄らせてもらうから


おばあちゃん「楽しみにして待っとるけーなー

泉ちゃん「どうもありがとう

おばあちゃん「気をつけて行きんしゃいよ

泉ちゃん「うん


      




車が発車する




おばあちゃん「さいなら

泉ちゃん「さよなら


過ぎ去る車を見ているおばあちゃん。


高校生たちが自転車で通り過ぎてゆく。




孫はバックミラーで美しい泉ちゃんをチラチラ見ている。

寅、ニコニコしながらその様子を眺めてる。


寅「兄さん

孫「

寅「あのー、仕事なにやってんの?

孫「この山奥の村で紙すきをやってます

寅「ほー、紙すきを。ほー、そら、大変だ〜〜。
  へーー。でなに、今日は休み?


孫「いえ〜〜〜、ばあさんに仕事休めって命令されたけえ==

寅「はあ〜〜、それはご苦労さんだねえ〜〜


     



泉&満男ののテーマが軽快に流れる。


海が見えてくる。



国道9号線の景勝地「魚見台


      





        現在はこうなってる↓

      






泉ちゃん、にっこにこで

泉ちゃん「海・・・・


      





気高中学の前の坂にさしかかるワゴン。

      





気高中学の前の坂↓2014年5月取材

      





で、車は鳥取砂丘にたどり着く。


     




泉ちゃん「砂丘はあっちですね

孫「はい


寅が起きずに寝ているのを心配した孫が泉ちゃんに尋ねる。

孫「あの人はどうしたらええんだ??

泉ちゃん走って行きながら「いいの〜〜」


     




砂丘の「馬の背」のてっぺんで遠くを見つめている満男が小さく見える。


     





日本海を見ながら泉ちゃんを心配している満男。


    



   2014年5月 ロケ地旅の途中、満男と同じ場所で再現を試みる私の息子(龍太郎)

     








うろうろ歩いている満男。


       




泉ちゃんの声「せんぱああ〜〜〜い!!

泉ちゃんいいかげん「満男さん」って呼んでやってくれよ┐(-。ー;)┌


      



満男の姿が砂の向こうに消え

そしてようやく泉ちゃんの声に気づいた満男は引き返してくる。


     



泉ちゃんを馬の背のふもとで発見した満男。


     



満男「

顔が明るくなる。


     



泉ちゃん、ピョンピョンピョンγγγ彡ヽ(^゜ρ゜)ノ跳ねて


泉ちゃん「わたし〜〜〜〜!!!


     



満男は喜んで走り下っていく。

勢い余ってコロコロ転がる。

泉ちゃんも馬の背を上がっていく。


     




そして二人は手を取り合い、転んでしまう^^


     


勢い余って転がる。


     




至福な二人(*^▽^*)


    



満男は天国にいるような表情^^;


満男「なーんだよ、生きてたのか、ハハハ


泉ちゃん「心配したー?


満男「当たり前だよ、あんなハガキくれるんだもの


泉ちゃん「ごめんね


満男は心から安心して仰向けになり


満男「あ〜〜〜苦しい〜〜〜 はあはあはあ


      




一方寅と孫は遠くで「おーーーーーい」と叫んでいる。


      



泉ちゃんは手を降って寅の元へ.

寅「見つかったか??


ふらふら へなへな どて ┐(-。ー;)┌ヤレヤレ




寅「よかったよかった はあ〜〜〜


      





泉ちゃん「あそこにいる


寅「ああ、はあ〜〜〜〜〜〜




     




泉ちゃん「大丈夫?


寅、首を振って


寅「ダメダメ(;´Д`)×


    





満男、寅だと気づき


満男「・・・!!

     




満男「なんでここにいるんだ??伯父さんが


     


      








さくら「そ、わかったわ。さっそく泉ちゃんのお母さんに電話して
   安心させてあげなくちゃ。は〜〜〜よかったわ〜〜〜」


泉ちゃんは昨夜ふしみや商店で「確保」されてることは
寅からさくらへの電話でわかってるはず。
このさくらのセリフはそれゆえ辻褄があわない。
さくらは寅の昨夜の電話の後すぐに泉ちゃんのお母さんへ
電話して泉ちゃんが無事であることを知らせているはず。

脚本ミスと言えるのかも。



さくら「
で、昼過ぎに列車に乗って、
   名古屋で泉ちゃん降ろして、
   あんたは今夜遅く帰ってくるのね。そう

   いま、鳥取のどこにいるの?




     






鳥取県鳥取市河原町 新茶屋




さくらと電話


満男「うん、伯父さんの昔からの知合いの家で鮎をご馳走してもらってる。
   ずいぶん古くからの料理屋さんみたいだよ。だってもう床なんか傾いちゃってるもん。
   わかった。そう伝えるよ



     





窓から外の霊石山を眺める寅。


     



泉ちゃん「あー、美味しかった

寅「おなかいっぱいか?

泉ちゃん「うん、もういっぱい


寅「そりゃよかった」と頷く。


     



ここまでがロケ。

ここから満男が部屋には入って来るがここからは大船ロケ。

満男「電話してきた。伯父さんも帰って来いってさ

そろそろ帰ろうとして、

満男「伯父さん、ここの勘定大丈夫なの?

寅「まかしとけよ。
  ここの女将はな、オレから銭をとるようなことはしねえよ


満男「へえ〜〜

寅「もうすぐ帰ってくるから、挨拶だけしてそれででかけよう


聖子さんが車に乗せてもらって新茶屋に戻ってくる。


車から降りて「ありがとう、またね〜

と車を見送る。

店の中を覗いて。


     


店の中に走ってくる。

聖子さん「ただいまー、なあ、お客さん、まだ、おんさる〜?

二階へ上がる階段の下で上を見て微笑む聖子さん。


聖子さん「寅さん!


     



寅「久しぶりだな〜、お聖ちゃん


聖子さん「ようきんさったなあ〜


     







新茶屋 二階



聖子さん上がってきて


聖子さん「ちょっとも変わっとらんねえ〜


寅「おまえも相変わらず綺麗じゃねえかよ


聖子さん「ようそんなこと言って


     


寅は二人を紹介して、汽車の時間があるのでもうそろそろ
帰ることを聖子さんに伝える。


聖子さん「せっかく会えたのに・・」と淋しがる。


寅「さっきはごちそうさま、お料理うまかったよ。
  お勘定はいかほどですか?



聖子さん「そうねえ・・・100万円くらいもらおうかな。
      寅さんお金持ちじゃけん


寅「ほほほ〜〜


     



満男と泉ちゃんはドキッとしている^^;


寅は昔聖子さんとの間にあった物語を話し始める。



寅「これは昔の話だけどな、オレはあの人が好きだったんだ。
  一緒になって所帯を持ちたい。と、思ったんだ。



うそつけ、好きになって、恋愛までしかしたくないのが寅。
その先の所帯なんか持ちたくないのはお千代さんや
もろもろのマドンナで証明済みーー;



寅「ところが、二枚目の板前がすっと現れた。
  これが腕がいい。
  オレみたいにおしゃべりじゃない。
  かなわねえな。
  あっという間にさらわれちゃった。

  そうだよなお聖ちゃん



聖子さん下を向いて「うん


寅「悔しくってなあ・・、
  だからオレはこの人に会うといつも言ってんだ。
  ん・・『亭主は無事か?鮎釣り行って深みにはまって
  おっちんだりしないのか?』



満男と泉ちゃんクスクス笑う。


寅「『まだ生きてる?ちぇ!勝手にしろい』へへへ。
  そう言ってんだよなお聖ちゃん




      



聖子さん「そうだな・・・会うたんびにそんなことばかり言っとんさったな



と、3人にお茶を出す。


寅「あー、言った言った。ところでどうだい?
  その亭主はまだ死なねえのか?元気か?二枚目の板前は?




      



聖子さん「死んでしまったの・・・


寅「死んでしまったんだと・・・フフフ



      



沈んでいる聖子さん。

顔が青くなる寅。


    


満男たちも真顔になる。


寅「悪い冗談はよせよお聖ちゃん・・・


      



聖子さん「嘘じゃないのよ本当なのよ・・・
    寅さんの予言どおり、土砂降りの中で鮎を釣っとってな、
    鉄砲水に流されて、二日後ドザエモンであがっただが。
    ちょうど一年前
。」



みんな、黙ってしまう。

    

沈黙を破って

聖子さん「寅さん、ごめんなあ・・誰かに聞いとんさったかと思ってた・・・
      はじめに寅さんに話さないけんのになあ・・・本当にごめんなあ・・・


      



寅、正座をして

寅「女将さん、このたびはまことにご愁傷様でございました

と、深々とお辞儀をする。


寅「知らぬこととは言いながら本当に失礼いたしました


聖子さん「私の方こそ・・」とお辞儀。


      



寅は、札入れをテーブルに置いて


寅「満男。ひとっ走り行ってな、
  香典の袋と花を買って来い



聖子さん「もういい・・


寅「いやいや、いいんです、満男、早く行け


満男「でも伯父さん・・ほら」と時刻表を見せながら


満男「汽車の時間が来てる・・

寅「汽車に乗らないと死ぬのか!ん!?
  墓参りと汽車に乗るのとどっちが大切か
  大学生のおまえはわからないのか!?
  バカやろう!すぐ行け!


満男、おろおろしながら


満男「はい・・・


      



満男「それじゃ、女将さん、ご主人のお墓へ案内していただきます



      






河原町円通寺



河原町円通寺という地名にある小さな墓地公園



      




     おそらくこのお墓の位置あたりが聖子さんの家のお墓があった場所。

     








拝んでいる寅。

満男と泉ちゃんも神妙な顔。

お悔やみを聖子さんに述べる寅。




河原町稲常を歩く。



       しきりに翌朝のきのこ狩りを誘う聖子さん。

       




        現在も風景はほぼ同じ

      



お墓の帰り

聖子さんは寅の腕を組みながら
明日の朝マツタケ狩りに行くことを提案。


聖子「今夜はみんなで泊まって、
   明日の朝派早う起きてマツタケ狩りいかんだか〜
   な、そうしょう〜〜。
   うちにはぜんぜん遠慮はいらんよ〜〜



聖子さん「な、寅さん、よかろ〜〜〜


寅「女将さんにそんあんいご迷惑おかけするなんて
  とんでもありません


聖子さん「かまやせんといっとるでしょうが!ふふふふ

寅「ええでも・・・あいつら大食いだからねえ・・


聖子さん「フフフフフ

寅「汽車の時間もあるしなあ・なあ

聖子さん「ははははは



       








新茶屋  夜



     




夜の宴会客たち相手に大忙し。




島根県民謡  安来節


あら、一番鶏から二番鶏、(あ〜〜それそれ)三番鶏が鳴くまでも
好きなお方を寝かしおき、起きて見たれば 〜〜〜
一番鶏から二番鶏、三番鶏が鳴くまでも好きなお方を寝かしおき、起きて見たれば
雨や風、(あ〜〜それからどーした)
雨風見かけていなさりょか〜〜〜、親方はれての客じゃなし。



聖子さん厨房に行って注文したり運んだり。

厨房横の聖子さんの部屋で寅たちは鍋料理の夕食をとっている。



      



聖子さん「あらまだこれ着てないの〜〜〜

と、半纏を寅にかけてやる。

聖子さん「これ主人の何だけど、フフ

寅、微妙にドキッとして、なにげに袖を通す。



     


聖子さんと泉ママは二人とも夜に働いている厳しい仕事だから
泉ちゃんは聖子さんの仕事がわかるだろう。
そして、満男は恵まれてるぞと会話。



泉ちゃん「おじちゃま、おひとつどうぞ」

寅「あ、泉ちゃん、お酌してくれる、ふふふ」


泉ちゃんにお酌されてニタニタの寅


寅、満男の方を見て『別にいいjだろが』という目をする。


     



満男はその光景を見て微笑んでいる。


川井みどりさんも仲居さんで登場!^^


      
   





宴会の間


川井みどりさんも大きく映る!


      



宴会の客「今夜は別嬪にみえるぜ〜〜

聖子さん「あら、今夜だけかな?

客「いい人ができたんじゃねえか

聖子さん「なんでわかっただ〜〜!


一同大爆笑


       



川井みどりさんの声で「おやすみなさ〜〜い

従業員がみんな帰る。


       



満男たちは宴会の間で布団を敷いている。

お酒のにおいがまだ残っている。


       


聖子さん「これから寅さんと二人でゆっくりと飲もうと思って、フフ

挨拶をして下へ下りていく聖子さん。


まだ酒飲むのかと呆れる満男たち。


       




聖子さんの部屋で待つ寅

聖子さんが入って来る。

聖子さん「お待ちどうさま

寅「うんうん


      



聖子さん「さあ、寅さん飲もう」

寅「はい、ごくろうさんでした

灯りを付ける聖子さん

じゃまず一杯

とコップ酒乾杯


     



聖子さん一気飲み


聖子さん「あ^^〜美味しい。フフフ


寅驚きながら

寅「・・・



      



二階の二人

満男「寒くない?窓閉めようか・・


窓を閉めながら

満男「あのおばさん言ってたよ、夏になるとね
この辺は蛍が一杯飛ぶんだって





何かを考えている泉ちゃん。


満男「どうしたの?



     

     



満男「なに考え込んでるの?



      


      



泉ちゃん「フフフ、名古屋の内を飛び出したときはね
     私は世の中で一番不幸せで、
     誰も私の気持ちなんかをわかってくれないって思ってたの

     でも田舎の町ででしらないおばあさんに親切にされたり
     おじちゃ間にばったり会ってすがりついて延々名いたり
     それに砂丘のてっぺんからころころ転がってくる先輩を見たりしているうちに
     私はそれほど非幸せじゃないんだ・・ってそう思えてきたの




          




満男「そうだよ、オレの親父やおふくろだってみんな泉ちゃんのこと心配してんだよ

泉ちゃん「うん、今度悲しいことがあったら、満男さんの家の人たち思い出すようにしよう


      



満男「それと、あと伯父さんとな

泉ちゃん「フフフ泉ちゃんにとって満男と寅は救世主^^


      
      



満男「フフフ


下の部屋から寅と聖子さんお笑い声が聞こえてくる。

寅の声「ハハハ

聖子さんの声「フフフ、ほんとあの時寅さんおかしかったね、フフフ

キャッ(*/∇\*)キャ騒いでいる。

寅の声「おっと危ない!ほらほら ハハハ

聖子さん声「ハハハ」


満男「伯父さんたち盛り上がってるなあ〜^・・・
   ちょっと心配だな。
   いったい何時だと思ってるんだ




      




階段の手すりにもたれかかって、下の部屋を覗く満男。



      
      


部屋の窓から聖子さんの姿が見える。

聖子さん「寅さん、電気消してもええ?眩しゅうて・・・


寅たじたじしながら


寅「うん?あ、ああ

電気が消され、

薄暗いピンクの関節光だけになる。

障子に映る影で聖子さんが寅に近づいて座るのがわかる。



     




     



寅「あ〜〜、けっこういける口になったんだね
  お聖ちゃんも



聖子「眠れない晩が続いてなあ。
  しかたがないけん、眠り薬の代わりに毎晩お酒を
  ちびちびやってるうちに妙に強うなってしもうた



寅「ほお〜〜

と酒を注ぐ


寅「それで、ご亭主とは何年一緒にいたんだ?

聖子さん「10年ちょうど」

寅「10年か・・でもその10年間幸せだったんだ。そうだろ?

悲しい顔をして、お酒の用意をする聖子さん。

寅「どうしたい?
 

      



聖子さん「とっても泣かされただで、あの人には・・

寅「それじゃ、お聖ちゃんは・・

聖子さん「とんでもない浮気モンだっただが・・・」


寅「そうか・・オレはまたお聖ちゃんはてっきり幸せに
  暮らしているもんだとばかり思ってた



      



聖子さん「フフフ・・寅さんがうちにきんしゃるたんびに
      『亭主はまだ生きてるかい?』っって冗談みたいに
      言っとんさったでしょ。
      私、『まだ生きてますよ。お気の毒様』って笑っいながら答えとったけど
      本当は心の中で泣いとっただよ。ううううううう」と泣き崩れる




寅、どう慰めていいかわからず黙っている。



聖子さん「私・・後悔してる・・

寅「な、なにを?



      




聖子さん「寅さんにしようか、あの人にしようか迷って、
     結局あの人を選んでしもうたんだけど・・
     私、アホだったなあ・・。
     寅さんにすればよかったな・・



      




寅「い、いま、いまさらそんなこと言われてもなあ・・



     



ふらふらと寅の所へかけよる聖子さん。

途中で電気のスイッチを踏んでしまい。
暗くなってしまう。

聖子「あ、あいたた・・・


電気がすべて消える。


寅「あ・・


寅の胸に飛び込む聖子さん。

ちょっとたじたじのけぞる。

聖子「どうして逃げんさるだ?



      



ややのけぞりながら、
なすすべもなく聖子さんが寄りかかっているままになっている。


聖子さん、しっかり寅の手を握りながら胸に顔をうずめる。




       



満男はどんどん体を階段にもたれかけていく。



       



突然、階段の枠がパキッっと外れて

満男「うわあああ!!!

階段から2メートルくらい下にあった

バシャ〜ンと小さな浅い池に落ちてしまう。



      



満男の体が空中に浮いてしまい・・
満男はバランスを崩し、下へ落ちてし行く。



部屋のある方向とは違う角度を見てしまっている満男

寅、上を見て

寅「はあ!!?



      



バシャ〜〜〜ン!!


聖子さん「な、なんだろ??」って走って外へ。



満男は、浅い池の中でもがいて


満男「おぼれる!うわ!


障子を開けて寅が顔を見せる。


寅「満男!大丈夫か!!?」」



     




泉ちゃんも降りてくる。

聖子さん「満男君、大丈夫?

と起こそうとする。


     




満男、怪我したおでこを抑えながら

立ち上がり

満男「大丈夫です、大丈夫です

寅「なにしたんだよおまえ

満男痛がりながらも照れて


満男「へへへへへ、
  やっちゃった〜〜へへへへへ




      




      




笑ってごまかそうと へらへら

でも口にも水が入って


満男「(>o<;))((;>o<) ゴホゴホ






翌朝



      


鮎料理の店の前で

獲って来たばかりの鮎を木箱に入れる猟師さん。


      



森下医院

病院から出てくる満男と泉ちゃん

頭に包帯


満男「だから病院っていやなんだよ。
   おおげさな包帯なんかまいちゃってさあ



泉ちゃん「本当に大丈夫?


満男「平気平気



      






     現在、もう開業していないようだ。玄関の柱や全体の有り方は今も同じ。


     





満男自転車をこぎながら

満男「ねえ、さっきのさ、川原行ってみよ


泉ちゃんもこぎながら

泉ちゃん「うん



      






千代川の支流八束川で合流点のすぐ近くの堰


泉ちゃんと満男が中州でたたずんでいる。

泉ちゃん「ねえ、おじちゃまは前からあのおばさんが好きだったんでしょ。
     おばさんも好きだったけど、ほかの人と結婚したわけよね。

     でもその人が川で溺れて死んじゃったから
     いずれ二人は結婚するわけ?




        




   取材の時は雨が降っていた八束川。中に入るとズボンが濡れてしまうので外から撮影。

   







満男「。。。いや・・そんな方程式を解くようにはいかないんじゃないか?男と女は

泉ちゃん「じゃあ、どうなんの?


       



満男「あの伯父さんはね、
   手の届かない女の人には夢中になるんだけれども
   その人が伯父さんのことを好きになるとあわてて逃げ出すんだよ。
   もうなんべんもそんなことがあって、そのたびに
   オレのおふくろ泣いてたよ『ばかねえ・・お兄ちゃんは』なんて




      


泉ちゃん「どうしてなの?どうして逃げ出すの?

満男「よくわかんねえや・・・

泉ちゃん「自分の伯父さんのことでしょ。どうしてわかんないの?



      



満男「つまりさ・・きれいな花が咲いてるとするだろう。
   その花をそっとして置きたいなあっていう気持ちと、
   奪い取ってしまいたい気持ちが男にはあるんだよ




      


泉ちゃん「ふーん・・・・

満男「あの伯父さんはどっちかって言うと
   そっとしてきたいっていう気持ちの方が
   強いんじゃないかな


泉ちゃん「じゃあ、先輩はどうなの?

満男「は?


満男、立ち上がって

満男「オレ?


満男、ちょっと思い切った感じで

満男「奪い取ってしまう方だよ!

泉ちゃんも、満男も ちょっと照れて笑ってしまう。



     




満男「フフフ、なあんちゃってね〜〜!!


      



と川原の石を放り投げる。


     




運悪く、鮎つりの釣り人の頭に当たってしまう。




笹野高志さん、釣り人 ちょい役で出演!


笹野さん「あたあああああ





      




笹野さん「おまえかああ!!石投げたんは!!ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆ ケシカラン!!


満男「どうもすいませんでした!!」と頭を下げるが・・


     



物凄い剣幕で走りよって来る笹野さん。

完全に「キレ」てる^^;


笹野さん「おのれえええええ〜〜〜」と走ってくる。


      


満男は泉ちゃんを先に行かせて

満男「逃げろ






     



満男だけ止まって


もう一度謝る。

満男「ごめんなさい。誰もいないと思ったモンですから



      



笹野さん「この時期にはよーけ釣り人がおるのに
    それくらいのことがわからんだかや!



満男「どーもどーもすいません!」とお辞儀

笹野さん許す気配なし “(*`ε´*)ノ彡☆バンバン!!


満男、走って逃げていく。


      



笹野さん「この、ダラズんがああ。」



鳥取方言 だらず=愚か者 馬鹿者

石川富山でも「ダラ」という言い方で「愚か者」と言う意味があり現在でも
いたるところで若者たちも使っている。


遠くから笹野さんの声

笹野さん「逃げるだか、おまえは〜〜〜どこのもんだ!

もう2回も深々とお辞儀して謝ったやん┐(~ー~;)┌

友人の釣り人が心配して

「なにがあっただ」「どこに当たっただ」「こぶができてる」と話しかける。


満男、土手に上がってきて


満男「ブザマだなあ・・

「行こう」と自転車で去って行く。


笹野さん怒って「ダラズがあ!!

と地団駄を踏む。


     



新茶屋の洗面


寅が歯磨きの後のうがいをしている。

聖子さんがやってきて


聖子さん「おはよ

寅「あ、おはよう

聖子さん、微妙にちょっと根に持ってるかな昨日の寅の逃げ腰。



      



寅「すっかり寝坊してしまって・・・


聖子さん「私も・・


お湯を洗面器にそそいであげる。

微妙な緊張感が流れる。


まあ、満男が池に落ちたから
何もなかったんだけどね ┐('〜`;)┌


      



寅「若い二人どうしてる

聖子さん「大丈夫だと言いんさったけど、念のためと思って

聖子さん、お湯を注いだ後

聖子さん「はい、タオル

聖子さん「寅さん、うちのらっきょ食べる?寅はらっきょ嫌い^^;

寅「ああ、オレは大好物だよ

聖子「ちょうどおいしいに浸かっとるから

声がさみしそう

寅はそんな聖子さんの寂しい後姿を眺めている。


     



玄関の戸が開いて

満男と泉ちゃんたちが戻ってくる。

たいしたこと無かったことを告げる泉ちゃん。

朝ごはんができていることを伝える聖子さん。



     




。「出会橋」のたもと


日ノ丸バス 「出会い橋前」 バス停


路線バスを今っている寅たち。



     




     まあ、面影はしっかり残っている。  赤い車は小手寅さんの「風天号」

     





2人分の土産を渡す聖子さん。

満男「僕、夕べ壊した手すり・・弁償しなくちゃいけないんです・・

聖子さん「なにを言いさるだ、うちが怪我させたんじゃけん、お見舞いださないけんぐらいよ」

寅は満男をからかう


      



寅「ははは、だいたいおまえ頭悪いんだからさ、
  ゴツッっとぶつけて、少しよくなったんじゃないのか?
  そう言えば、なん目の周りが利口そうになったよ。
  なあ泉ちゃん見てみなよ


泉ちゃん「ひどいわ、おじちゃま


      


寅「あ・・・だいたいおまえ、夕べあんなところで何してたんだ?
  え?手すりまたがって・・。
 下へ下りようと思ってたのかガキみたいに。
 ほんとにバカなんだから、もう・・・



      




満男、ちょっとブスッとして

満男「ちょっともたれただけだよ〜〜。
   伯父さんどうしてるかなあ〜〜っと、思って




      



寅「・・・・

聖子さん、寅に近づいて

聖子さん「覚えてるだか?夕べなにしたか

寅「いや、オレ、なんにも・・・



     







聖子さん「私も、すっかり酔っ払ってしまって、
      なーんにも覚えとらん」

寅ヘラヘラ笑う。

聖子さん、くるっと背中を向いて、そっと寅の手の甲をつねる。



     



寅「いてて、あいつ・・・



     






バスが来て 「鳥取駅」行き 日ノ丸バス

吉原建築の広告


泉ちゃん「じゃあおばさん、お世話になりました

聖子さん「また二人で来て頂戴ね。
     今度はゆっくりして、魚釣ったり、山できのこ採ったりしような

      


      




泉ちゃんたち「さようなら」と別れの挨拶。


寅もバスに乗り込んで

振り向き


寅「それじゃ、お聖ちゃん

聖子さん「寅さん、また二人で飲もうな

寅「うん、じゃあ、そうしような

聖子さん「うん



      


小さく、

寅「じゃ



      






バスのドアが閉まり

メインテーマがゆっくり流れる。


大きく手を振る聖子さん

窓から、満男と泉ちゃんが手を振る。



     



バスが遠ざかって行き・・


     






     取材当時、出会い橋は修理中だった。
    





聖子さんの笑顔もゆっくり消えていく。

それでも手を小さく振っている聖子さん。

遠ざかるバスの窓から「さよなら〜〜」っと手を振っている満男たち。

メインテーマが静かに流れ続けている中


聖子さんはそっと手をおろす。



    




顔に寂しさが表れ・・一人坂を下りていく。

この聖子さんの寂しさを描く演出は山田監督の大きな


     





バスの中で、聖子さんの気持ちに寄り添えきれなかった後悔を
かみ締めている寅。

窓の外を見ている満男たち。



      




   







JR 鳥取駅




     




1番ホーム


寅が売店でお菓子などを買って満男たちに渡す。




     





     現在の1番ホーム

そして





鳥取駅1番ホームで大阪行きの【はまかぜ】を見送る。


みかんとグリコアーモンドチョコと午後の紅茶ミルクティをキヨスクで
買いこんで寅は発車前の大阪行き特急「はまかぜ
」の泉ちゃんと満男のもとへ。のキヨスクの横にかつては緑色の公衆電話が



     



寅「それじゃあ、泉ちゃん、お別れだ

泉ちゃん「これから どうするの?

寅「ん?そうだな、まあ、改札口出てからゆっくり考えるさ

泉ちゃん「おじちゃま

握手を求める泉ちゃん。


両手で寅の手を包んで

泉ちゃん「いろいろありがとう

寅、泉ちゃんのてをもう一方の手でまた包んで


寅「うん、お母ちゃんと仲良くな

泉ちゃん「・・・

寅「女だから時々寂しくなることもあるんだよ。
  おまえ娘だから、そこんとこよくわかってやれよ。な



泉ちゃん「・・・

うなずく。



      





       






満男「伯父さんは寂しくなることないの?


寅「バカヤロー、オレは男だい、寂しさなんてのはな、
 歩いているうちに風が吹き飛ばしてくれら〜〜





      




       




笛が吹かれて

汽車が動き始める。




       



寅、満男に


寅「道中気をつけてな


泉ちゃん「おじちゃまも元気でね


寅「幸せになるんだぞ


うなずく泉ちゃん



       





泉ちゃん「さよなら〜〜

汽車は過ぎて行く。



       



寅は止まり


手を軽く上げる。




       




      
取材時、本編と同じ位置に汽車が停まっていまた。

      






       







鳥取駅前の商店街を歩く寅





幸鮨


豊楽  空室あります

ちらっと豊楽のその看板を見て

そちらの方へ曲がって行く寅。


     




はたはた姿寿し

桐の家


     





旅館豊楽に向かう。


寅「この部屋ひとつ空いてるかい?

豊楽の従業員さん「すいません。いっぱいなんですわ
寅「あ、そう

と、また歩いていく。


   「空室あります」ってスタンド出てたのに「部屋いっぱいです」って。ヽ(´〜`; ォィ


   




    変わってしまった物と変わらない物

    






     
      






      










山陰本線 日本海側車窓




倉吉から鳥取駅の間にあるいくつかの日本海がなぜか映る┐(~ー~;)┌

まあ、風景がよかったのでここを採用したんでしょう^^;



なぜか倉吉の北海岸 
泊漁港の東「小浜」付近を通過。



その後泊漁港付近が映って







永英明さんの「どうしょうもないくらい」が流れる。




♪今を生きようと 弱音も吐かずに誰にも負けぬと 涙も見せずに
 でも どうしょうもないくらいどうしょうもないくらい
 恋に破れた夜も
 強がる事しか 出来ないでいるとは

 世間の流れを 恨んだところで
 自分の愚かさ さらけ出すだけさもう
 どうしょうもないくらいどうしょうもないくらい.
 あやまりたい夜も 嘘つくことしか 出来ないでいるとは

 瞳を閉じれば 幸せが見える・・・
 なのに脅えてる 何故に抜け出せず
 もう どうしょうもないくらい どうしょうもないくらい
 ・・・・



      



グリコアーモンドチョコレートを食べる泉ちゃん

満男を見て微笑みながら黄色いハンカチで指をふく。



宝木駅直前の河内川鉄橋

を渡る。



なぜか全部鳥取駅から東ではなく、鳥取駅から西の風景ばかり。





この橋を渡る直後






満男は、黄色いハンカチを持った泉ちゃんの手を握る。



     





突然のことで体を硬くする泉ちゃん。そして静かに目をつぶる。



      


      





そっと満男が握った手を見る。


      





そして


      






満男の手をもう片方の手で包み込むように握り返す。


      






手を握ったまま窓の外を見続ける二人。


      





     そしてついに川にさししかかる。運命の河内川

    





  私が撮った同じ場所の映像

   
















      






      





   兵庫県豊岡市竹野切浜海岸の車窓風景。


    





    同じ場所の画像を取材↓


    






      満男と泉ちゃんの車窓風景地図

      





      




そして新幹線に乗り継ぎ


満男は東京へ

泉ちゃんは名古屋へ戻った




名古屋のマンションに戻ってきた泉ちゃん

近所の幼児が遊んでいる。

泉ちゃん「ケンちゃ〜〜ん


     



泉ちゃん、玄関を開けて

泉ちゃん「ただいま〜〜

ママ、はっと驚き、安心の吐息。



     


泉ちゃん「はい、お土産」と、


河原町の聖子さんからもらった「かわはら」のお土産を渡す。


    


泉ちゃん「寅さんが、くれぐれもよろしくって


上着をもう一度脱ぎながら


ママ「黙って家を飛び出したりして。
   どうして言ってくれないの?
   あんたはママの娘なのよ




     



と、台所の鍋から料理を泉ちゃん用によそい、テーブルに置く。


ママ「ママはね、あんたなしじゃ、生きていかれないんだからね。

   再婚だってあんたが嫌なら諦めるわよ。
   あんたの方がうんと大事なんだから。
   ・・・だから、ちゃんと自分の気持ちを言ってよ



泉ちゃん「・・・


ママ「

泉ちゃん「うん、そうする


まま、安堵で腰を下ろしながら


ママ「あ〜〜〜・・・どんなに心配したか


と、涙ぐんでいる。

泉ちゃん、部屋に入る時に

泉ちゃん「ママ・・・


    



ママ「なによ

と、お茶を入れる。

泉「幸せになっていいよ。私、もう大丈夫だから・・



    



泉のテーマが流れる。


と、ちょっと寂しそうに告げる。


ドアの向こうに消える泉ちゃん。

ドアは開いたまま。


     



ママ、お茶をこぼし・・・


ママ「ううううううう」と泣き崩れる。


     




泉ちゃん、ドアからママを見て


     




少し寂しそう。


     








柴又 諏訪家



玄関のチャイム

ピンポ〜〜ン ピンポ〜〜ン


博が開ける。


満男「ただいま

博「どーしたんだその頭?



     



満男「ちょっと打ったんだよ


博「おい、なんで昨日の内に帰ってこなかったんだよ?


満男「伯父さんに付き合ってたんだよ


博「母さん怒ってるぞ


満男「え?・・・


博「謝れ


満男「うん・・



台所に入ってきて

満男「心配かけてどうもすいませんでした


さくら振り向かないで、台所仕事をしている。


満男「昨日の昼の時点で帰ろうと思えば帰れたんですが、
   思わぬハプニングが転がり込みまして・・・


博、入って来て


   
      



博「なんだそれ?


満男「料理屋の女将さんが昔伯父さんが好きだった人で
   それがなんと今は未亡人で・・



さくら、ちょっと振り返りながら聞いている。



      


満男「ほっておくと・・やばいなあ〜〜〜、
   またまたお母さんを泣かせる結果になるんじゃないかなあ・・。
   だから、僕は最後まで。。



さくら「要するにどうなったの?その未亡人とは?



      



満男「はい、あの、結局はいつものパターンで終わったけど
   伯父さんとっても可哀相でした。以上です・・


とお辞儀。


博「ふーん、そうかあ・・


さくら「そうと、ちょっと微笑んで


      
      




少し涙ぐんで・・・また台所仕事。


満男、博にお土産を渡す。

満男「これ、その人からの土産」 かわはら(河原町の聖子さんからのお土産)

博「美人かその人」^^;

満男「まあ、タイプで言えば・・」と明るくしゃべりだす。



さくら「なに言ってんの、お腹すいてんでしょ。
   なんか作ってあげるから、お風呂でもはいってらっしゃい



    

博「くさいぞ


満男「一週間着のみ着のままだったからなあ・・」とお風呂場へ行く。


博「やれやれ、一件落着か・・・





さくら泣いているのが背中でわかる。



      




      



博「…どうしたんだ?


さくら「バカね、お兄ちゃん。
   なにやってんのかしら・・いい年して
、」



      




キャベツを切るさくら。



      



      



カメラは二人の寝室の方からダイニングを映す。

新聞を読み、テレビを付ける博。

二十年以上にもわたって繰り返される寅の出口のない恋に対する
さくらの疲れ果てた先の悲しみがこのカメラアングルに表現されていた。







柴又 帝釈天


御前様の庭



      



減ちゃんがさくらにお茶を持ってくる。

御前様「そうですか・・満男君がもう恋をする年頃になりましたか・・

さくら「恋かどうか、本人にもよくわかってないと思いますけど・・

御前様「いや、恋に決まっています。
    私も満男君の年頃にはいくつも
をしたものです



さくら「えーーー!?御前様がを?信じられませんわそんなこと



      




御前様「なあにをおっしゃいます さくらさん、
     私の恋の激しさときたら寅なんか問題じゃありませんでしたよ




     




さくら「ンフフフフフフフフ



     



御前様「おかしいですか?

さくら「いいえ

と手を振るが

やはり笑いまくってしまう^^;


このさくらの手の振り方がとてもユニーク

数回は横に振るのだが
その後振りながらも手を下におろして行く。
一度見てみてください。面白いですよ(*^^*)



ぼや===っとお茶を手に取る御前様



お茶を飲んで

さくら「フフフ



      



        最初は手を横に振り↓

       



       その後、手を振りながら

       



       手を下におろしていく↓

       




      笠智衆さんの表情がなんとも・・・(^o^)

       





       





       







とらや 店


さくらが帝釈天から店に戻ってくる。


麒麟堂の息子の結婚式に呼ばれた備後屋が歩いている。



さくら「あら、備後屋さん、見違えちゃった

備後屋「え?普段着慣れないからさ、ナフタリン臭くて、ははは



       




おいちゃんとタコ社長が台所で礼服を着て笑ってる。


       



さくら、台所にやって来て

さくら「なに笑ってるの?

おばちゃん「馬子にも衣装だってそう言ってたとこよ

さくら「あら、ほんとだ

みんな笑ってる。

さくら「御前様がお花のお礼おっしゃってた

おばちゃん「お元気だったかい?

さくら「うん、とっても



       



おいちゃん「さてそろそろ行くか麒麟堂の結婚式


と二人立ち上がって店へ出て行く。


さくら「麒麟堂さんにくれぐれもよろしくね。おめでとうございますって


おいちゃん「長続きするかな、あのドラ息子



      



おばちゃん「そんな不吉なこと言って〜〜!つるかめつるかめ


タコ社長「あれ!いけねえ、オレ香典忘れちゃったよ!ヽ(´〜`; ォィォィ



      



おばちゃん「またそんな〜〜!!

さくら「ご祝儀でしょ

タコ社長「はは、祝儀祝儀!つるかめつるかめ



      



笑ってるさくら。


工場のユカリちゃん走ってきて

ユカリちゃん「社長!忘れ物


とご祝儀を渡す。

タコ社長「サンキューサンキュー



      



さくら「ごくろうさま


おいちゃん参道から


おいちゃん「いい天気でよかったな


おばちゃん「ほんとにね


三瓶ちゃん「いってらっしゃい



おばちゃん「はあ〜〜ああ・・・」


      



さくら「どうしたの?ため息なんか付いて?」



      



おばちゃん「いつになったら寅ちゃんの結婚式にで出れるのかと思ってさ


ユカリちゃん「ぷっ」っと吹き出して工場へ走っていく。




      



電話が鳴る


リリリリリン



      





おばちゃん「もう夢かねえ・・・



さくら「くしゃみしてるわよ、今頃



さくら電話に出て


さくら「はい、! お兄ちゃん!


おばちゃん「え?


さくら「満男?夕べ帰ってきた。
    いろいろお世話になったみたいね、泉ちゃんと一緒に。
    感謝してるわ



っていうか、
泉ちゃんが思いっきり寅にお世話になったんだけどね┐(~ー~;)┌




安部駅



寅「伯父きとしてな、あたりまえのことをしただけだよ
  うん、一生懸命勉強して、遅れを取り戻せって言っとけ」




とらや


さくら「ねえ、どうして一緒に帰ってこなかったの?
   みんな待ってたのよ〜〜





安部駅


寅「帰りたいのはやまやまだけど、商売もあるし、
  それにィ・・・あの、満男から聞いたろ?なにもかも



さくら「ううん、聞いてないわ」 舌抜かれるデさくらヽ(´〜`; ォィォィ



      








若桜鉄道安部駅



     



     




さくら「なにがあったの?」



安部駅


寅「え?聞いてない?あ、そう・・

さくらの声「なんなの?

寅「いや、なんでもない

さくらの声「お兄ちゃん

寅「なんでもないよ


       




寅話題変えて^^;


寅「あのー、おいちゃんおばちゃん達者か?
  え?麒麟堂の倅の結婚式。
  ほ〜〜〜〜、あいつもとうとう年貢の納め時かおい フフフ
  可哀想に、ん、ん、それじゃな



と、腕時計を見て


寅「博によろしく言ってくれ。ん



      




と、受話器を下ろす。

寅、十円玉の残りを取って

寅「満男のやつ黙っていてくれたか。
  あいつもだいぶ成長したな


と、頷いている。


満男言いまくってたよ。・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...



     



安部駅の簡易改札


寅「お姉さん、切符一枚おくれ〜〜


委託のおばさん「すんません中で買ってくだせえな


寅、わかったよという合図



      



鉢植えの菊が美しく咲いている。



メインテーマがゆったりと流れる。


      



ホームでぼんやりポンシュウとさぶが待っている。

駅員さんが鉢植えにジョウロで水をかけている。


寅「まだか?


サブ「あと・・15分ぐらいでしょ


のんびりと歩きながらかばんを置く寅。



メインテーマが静かに流れている。



ちょっと肌寒いのか、背広を胸で閉じて 腕を組む。


この「間」がいいですね。


       









正月 さくらの家



よっちんと友人がバイクに乗って、家の中にいる満男をせかしている。


今回は岡部ではない。


クラクションをプープープププププ〜〜〜〜と鳴らしている。




友人「おーい、まだかよ====


よっちん「満男ちゃ〜〜〜ん、早くして〜〜〜



     





さくらの家の中


正月ラベルのビールがある。


二階から満男下りて来て



満男「行って来るよ


台所からさくらが呼び止める


さくら「満男!

満男「え?

さくら「どこ行くの?

満男「ちょっと横浜・・・」・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...


さくらちょっと怒って

さくら「なに言ってんの〜〜〜。
    今日は2日よ。
    帝釈天にお参りして、御前様にご挨拶する日でしょ



満男「今年から降りるよオレ。
    親と初詣なんてさ、ガキじゃないんだからさ



      



さくら「1年に一度くらい3人で出かける日があったっていいでしょ

満男「形式だろ

博「形式だって大事なことがあるんだ」と怒っている。

満男「勘弁してよ」とみかんを1つ持って、玄関に去って行く。


さくら、追いかける。

博「もうほっとけよ!」と怒っている。


さくら「お正月くらい家族で過ごしたいという親の気持ちがわからないの?あんたには



      



満男「友達が表で待ってるんだから、もう〜

さくら「そう、じゃ、勝手にしなさい!」と怒っている。

満男「帰り遅いからね」と出て行く。

さくら「どうそー!」と怒っている。



満男、玄関に出て

二人に

満男「オエース

二人「遅いよ 遅い

満男「ワルイ ワルイ


と、みんなバイクにエンジンかける。



     



KAWASAKI GPZ400R」D2と呼ばれる2代目 Ninjya


ヘルメット Arai




      




満男ヘルメットかぶりながらエンジンをかける。



はい、来ました^^  みなさんお待ちの・・・・



前方に女性発見。



      



ヘルメットのプラスチックを上げる。

なんと泉ちゃんが歩いてくる!



      




手を振る泉ちゃん。


泉ちゃん、3作連続アポなし・・・
アポ取れよ頼むから(T_T)




      




ヘルメットを脱いで満面の笑みを浮かべる満男



       




泉ちゃん、走り寄って来て、


泉ちゃん「おめでとう〜〜


満男「なんで・・い。今来たの?



泉ちゃん「うん、東京駅からまっすぐ。
     お正月なら満男さん家にいるかなって思って・・




      




よっちんたち、早くしろとバイクのクラクションを鳴らす。


泉ちゃん、ちょっと淋しそうに

泉ちゃん「なんだ、これからどこかでかけるの?

満男すぐに打ち消して

満男「いや、違う違う!違う!、今帰ってきたところだよ、
   ちょうどよかったよ!


泉ちゃん信じて

泉ちゃん「そう」と安心して微笑む。

満男「さあ、おいでおいで

と手をとって、家の中へ導く満男。



      



泉ちゃん「フフ、おじさんたちいる?


満男大喜びで

満男「いるいる!



      



ちらっと よっちんたちを見る満男。



      




よっちんたち (T0T)



よっちんたち「あ・・・あ・・・



      





      



満男の声「ただいま〜〜〜〜〜!!

おまえは寅か ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ



驚いて玄関を見る博とさくら。


      



満男「母さん、泉ちゃんが来た


さくら「



       




あっという間に、台所まで入ってしまう泉ちゃん ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ


    


しつこいけど
アポ取れって、東京駅からでもいいから・・・(ノ_-;)…


泉ちゃん「あけましておめでとうございます

さくら「まあ〜〜、泉ちゃん来てくれたの、おめでとう



     



博立ち上がって


博「おめでとう


さくら「寒かったでしょう」と、こたつに案内する。


泉ちゃん「わあ〜〜。こたつがある〜〜〜こたつ珍しいのか^^;


博、満男に気付いて、

博「おい、おまえ、でかけるんだろ?だよな^^;



     



満男「なに言ってんだよ、オレは今帰ってきたんだよ」と、あたふた


外で、よっちんたちのクラクションの音


(◎`ε´◎ ) ブッブウウウ〜〜〜!!!


満男「うるせえなあ〜〜〜」と玄関に行き、ドアから顔だして


満男「悪い悪い、やっぱり、今日オレ行くのやめるわ。
   お前ら二人で行ってくれ、なさいなら、じゃあな




     



よっちんたち「えええ、ゆるさねえぞ!!こらああ!!



3作品連続でドタキャンされたよっちんたち。
怒りながらバイクで行ってしまう。




      






江戸川土手



      




金町取水所前の土手上を歩く4人。


本来ならもっと下流に住んでいるのだが金町取水塔を見せたいゆえに
この位置の江戸川土手ロケとなる。



泉ちゃんが、さくらにおそらく新茶屋で池にはまった満男のことを伝え、
さくらが「
ほんと〜〜?」って笑っている。



      




博「
バカだなあいつは



      




数歩送れて バツが悪そうに、ちょっと笑って歩いている満男。


満男「なんだよ〜〜」と口の開き方でそう読み取れる。



       




満男の独白が流れながら、子供たちの凧揚げを手伝う満男。


       





満男の独白

「伯父さん、世の中で一番美しいものは恋なのに、
 どうして恋をする人間はこんなにブザマなんだろう。
 今度の旅で僕がわかったことは、
 僕にはもう伯父さんのみっともない恋愛を笑う資格なんかないと
 いうことなんだ。
 いや、それどころか、
 今の僕には恋する伯父さんのブサマな恋愛が
 まるで自分のことのように悲しく思えてならないんだ。


だからこれからはもう伯父さんを笑わないことに決めた。

だって伯父さんを笑うことは僕自身を笑うことなんだからな。」








岐阜県 蛭川村 安弘見神社(あびろみじんじゃ)

蛭川杵振り祭り もしくは 杵振り踊り(きねふりおどり)

岐阜県指定の重要無形民俗文化財



先頭は赤鬼と青鬼、その後におかめ、ひょっとこ、天狗、稚児、
杵振りの踊り子、笛の囃子、太鼓、蝿追い、獅子と続き、
大きな花を背負った花馬・神馬が、
約2時間かけて2qの道のりを踊り歩き、
村の鎮守である安弘見神社(あびろみじんじゃ)に到達する。

踊り子は、24歳までの男達で、
赤、青、黄の市松模様の臼をかたどった
縦長の大きな傘を目深に被り、
「ソーイ」「ソーイ」という掛け声とともに
黒と紅色に塗られた杵を振りながら練り歩く。
踊りの一行は安弘見神社の鳥居をくぐり、
拝殿までの石段の参道を登るが、
拝殿前で一旦休憩した後、
参道を下って広場に入り、杵振り踊りを披露する。

その後、この映画の当該シーンと同じように
花馬が参道を駆け上って行き祭りは終了する。

実際は映画のような正月ではなく、
4月中旬の日曜日に行われることが多い







直前の柴又江戸川土手と同じように青空に凧が揚がっている。



      



岐阜県 蛭川村



      





寅は健康サンダルのバイをする。



寅「お姉ちゃん綺麗なおべべ着ていいね



ポンシュウがお茶を寅に渡す。



クライマックスの花馬の奉納が始まる



      




      




花馬奉納のクライマックス直前。


      





祭りのマイク


続いて花梅の奉納が行われます

花馬に飾られた花飾りをいっせいに抜き取ると
 馬が階段を駆け上がり社への奉納となります。




花をたくさん刺した状態で馬が動き出す。



      




馬が動き出しました。
小さいお子さんをお連れの方はお立ちください




      



次々と花を抜いていくお客さんたち

全ての花飾りを抜かれて

いよいよ階段を駆け上がっていく馬。




      




      



ただ今、無事、新年の花馬の奉納が終わりました。
ご協力ありがとうございました。ありがとうございました。



      




サブが走ってやってくる


サブ「先輩!!

寅「おお・・・!ポンシュウ!

ポンシュウ「サブじゃねえか!


サブ「おひさしぶりです!
   いや、正月はこの神社来てるんじゃないかな〜〜と思って



寅頷きながら


寅「はあーん、ここはおまえの故郷の近くなんだ

サブ「ええ



      



ホポンシュウ「お前その後どうしてんだ?

サブ「はい、おかげさまで、地元の会社の就職試験受けて、
   今、ダンボール作ってます


寅とポンシュウ「ほう〜〜

サブ、横にいた婚約者を紹介



     



サブ「あ、それから、これ、オレの中学の同級生なんですけど、
   今度一緒になるんです



婚約者「こんにちは


寅「んーーー、ダンボールに嫁さんか、な、
  おまえも立派に更生して一人前になったんだ!
」 更生ってヽ(´〜`; ォィォィ


サブ「フフ、照れくさいですけど」

寅「いや、よかったよ!よかったなポンシュウ!


ポンシュウ「おう、それがなによりだ


お客さんに応対

へい、いらっしゃい


サブと婚約者さん二人でニッコリ。



      






メインテーマが流れ始める。




寅「へへへ・・・さあ!もうやけだ!!


寅「ねえ、どう、お二人のために安くしちゃう!
 普通ならば千円、どう900、800、飛んで500だ




サブ「よしっしゃ!!買った!!



      



ポンシュウしかさず「お兄ちゃんいい買い物したね〜〜!

サブ、まわりの客に「みてくいださい本物ですよ、安いですよ」と勧めている。



       





寅の啖呵バイ


寅「さあ!四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れる御茶ノ水
 粋な姐ちゃん立ちションベン!
 白く咲いたがユリの花!四角四面は豆腐屋の娘、
 色は白いが水臭い!




        






        






         





        





この第44作も渥美さんはもうさほど動いていない。
体調が思わしくないのがわかる。
30作台40作台の渥美さん晩年の「男はつらいよ」を
ひとつの完全な映画作品だと思い、鑑賞していくのは酷というものだろう。
もう後半の20作品近くは大きな大河映画のエピローグだと思うと
実に味わい深いものが見えてくる。

第1作〜第8作が青春期
第9作〜第29作が壮年期
第30作〜第48作が晩期

そう思っていただきたい。

もうこの第44作は夕日が山に沈む直前あたりなのかもしれない。
このあと夕日は山に沈み、深い夕暮れ時がいよいよ訪れはじめるのである。

男はつらいよのシリーズはこのように1作品で考えてはまったく
本質を見誤ってしまうだろう。

物語も渥美さんも弾けてはいないけれども
ひたすら渥美さんの静かな表情と背中を見続けてほしい。


終わり






















柴又 諏訪家


玄関のチャイム


ピンポ〜〜ン ピンポ〜〜ン


博が開ける。


満男「ただいま

博「どーしたんだその頭?



     



満男「ちょっと打ったんだよ


博「おい、なんで昨日の内に帰ってこなかったんだよ?


満男「伯父さんに付き合ってたんだよ


博「母さん怒ってるぞ

満男「え?・・・

博「謝れ

満男「うん・・


台所に入ってきて


満男「心配かけてどうもすいませんでした


さくら振り向かないで、台所仕事をしている。


満男「昨日の昼の時点で帰ろうと思えば帰れたんですが、
   思わぬハプニングが転がり込みまして・・・





博、入って来て
   

博「なんだそれ?



      



満男「料理屋の女将さんが昔伯父さんが好きだった人で
   それがなんと今は未亡人で・・



さくら、ちょっと振り返りながら聞いている。



      





満男「ほっておくと・・やばいなあ〜〜〜、
   またまたお母さんを泣かせる結果になるんじゃないかなあ・・。
   だから、僕は最後まで。。



さくら「要するにどうなったの?その未亡人とは?



      




満男「はい、あの、結局はいつものパターンで終わったけど
   伯父さんとっても可哀相でした。以上です・・



と、お辞儀。


博「ふーん、そうかあ・・


さくら「そう」とちょっと微笑んで



       
       



少し涙ぐんで・・・また台所仕事。



満男、博にお土産を渡す。


満男「これ、その人からの土産」 かわはら(河原町の聖子さんからのお土産)

博「美人かその人^^;

満男「まあ、タイプで言えば・・」と明るくしゃべりだす。

      
さくら「なに言ってんの、お腹すいてんでしょ。
   なんか作ってあげるから、お風呂でもはいってらっしゃい





くさいぞ


満男「一週間着のみ着のままだったからなあ・・」とお風呂場へ行く。


博「やれやれ、一件落着か・・・


さくら泣いているのが背中でわかる。



       




博「…どうしたんだ?


さくら「バカね、お兄ちゃん。
   なにやってんのかしら・・いい年して




       




       




キャベツを切るさくら。


カメラは二人の寝室の方からダイニングを映す。

新聞を読み、テレビを付ける博。

20数年に渡る寅の出口のない恋の結末を
見なくてはならなかった妹の
さくらの悲しみがこのカメラアングルに表現されていた。




     




      








       








帝釈天


御前様の庭



減ちゃんがさくらにお茶を持ってくる。

御前様「そうですか・・満男君がもう恋をする年頃になりましたか・・

さくら「恋かどうか、本人にもよくわかってないと思いますけど・・

御前様「いや、恋に決まっています。
     私も満男君の年頃にはいくつも恋をしたものです



さくら「えーーー!?御前様が恋を?信じられませんわそんなこと



       




       




御前様「なあにをおっしゃいます さくらさん、
    私の恋の激しさときたら寅なんか問題じゃありませんでしたよ




       



さくら「ンフフフフフフフフ



       




御前様「おかしいですか?

さくら「いいえ


と手を振るが

やはり笑いまくってしまう^^;


このさくらの手の振り方がとてもユニーク



数回は横に振るのだが
その後振りながらも手を下におろして行く。
一度見てみてください。面白いですよ(*^^*)

ぼや===っとお茶を手に取る御前様




お茶を飲んで

さくら「フフフ



      最初は手を横に振り↓

     



   

    その後手を振りながら手を下におろしていく↓

     



      もう一度、御前様を見るさくら。

     



     また笑ってしまうさくら。

     



      笑いながら遠くを見つめるさくら。

      







とらや 店


さくらが帝釈天から店に戻ってくる。


麒麟堂の息子の結婚式に呼ばれた備後屋が歩いている。




さくら「
あら、備後屋さん、見違えちゃった


備後屋「え?普段着慣れないからさ、ナフタリン臭くて、ははは



       



おいちゃんとタコ社長が台所で礼服を着て笑ってる。


       




さくら、台所にやって来て

さくら「なに笑ってるの?


おばちゃん「馬子にも衣装だってそう言ってたとこよ


さくら「あら、ほんとだ



みんな笑ってる。


さくら「御前様がお花のお礼おっしゃってた


おばちゃん「お元気だったかい?

さくら「うん、とっても



       




おいちゃん「さてそろそろ行くか麒麟堂の結婚式

と二人立ち上がって店へ出て行く。


さくら「麒麟堂さんにくれぐれもよろしくね。おめでとうございますって


おいちゃん「長生きするかな、あのドラ息子


おばちゃん「そんな不吉なこと言って〜〜!つるかめつるかめ


タコ社長「あれ!いけねえ、オレ香典忘れちゃったよ!


おばちゃん「またそんな〜〜!!

さくら「ご祝儀でしょ

タコ社長「はは、祝儀祝儀!つるかめつるかめ


















笑ってるさくら。


工場のユカリちゃん走ってきて

ユカリちゃん「社長!忘れ物」


とご祝儀を渡す。

タコ社長「サンキューサンキュー」






さくら「ごくろうさま」


おいちゃん参道から


おいちゃん「いい天気でよかったな」


おばちゃん「ほんとにね」


三瓶ちゃん「いってらっしゃい」



おばちゃん「はあ〜〜ああ・・・」






さくら「どうしたの?ため息なんか付いて?」







おばちゃん「いつになったら寅ちゃんの結婚式にで出れるのかと思ってさ」


ユカリちゃん吹き出して工場へ走っていく。





電話が鳴る


リリリリリン






おばちゃん「もう夢かねえ・・・」

さくら「くしゃみしてるわよ、今頃」



さくら電話に出て


さくら「はい、! お兄ちゃん!」

おばちゃん「え?」


さくら「満男?夕べ帰ってきた。
    いろいろお世話になったみたいね、泉ちゃんと一緒に。
    感謝してるわ」

っていうか泉ちゃんが思いっきり寅にお世話になったんだけどね┐(~ー~;)┌


安部駅



寅「伯父きとしてな、あたりまえのことをしただけだよ
  うん、一生懸命勉強して、遅れを取り戻せって言っとけ」




とらや

さくら「ねえ、どうして一緒に帰ってこなかったの?
    みんな待ってたのよ〜〜」




安部駅


寅「帰りたいのはやまやまだけど、商売もあるし、
  それにィ・・・あの、満男から聞いたろ?なにもかも


さくら「ううん、聞いてないわ」 舌抜かれるデさくらヽ(´〜`; ォィォィ















若桜鉄道安部駅







さくら「なにがあったの?」



安部駅


寅「え?聞いてない?あ、そう・・

さくらの声「なんなの?」


寅「いや、なんでもない

さくらの声「お兄ちゃん」

寅「なんでもないよ





寅話題変えて^^;


寅「あのー、おいちゃんおばちゃん達者か?
え?麒麟堂の倅の結婚式。
ほ〜〜〜〜、あいつもとうとう年貢の納め時かおい フフフ
可哀想に、ん、ん、それじゃな


と、腕時計を見て


寅「博によろしく言ってくれ。ん











と、受話器を下ろす。

寅、十円玉の残りを取って

寅「満男のやつ黙っていてくれたか。
  あいつもだいぶ成長したな


と、頷いている。


満男言いまくってたよ。・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...






安部駅の簡易改札


寅「お姉さん、切符一枚おくれ〜〜

委託のおばさん「すんません中で買ってくだせえな」

寅、わかったよという合図






鉢植えの菊が美しく咲いている。

メインテーマがゆったりと流れる。





ホームでぼんやりポンシュウとさぶが待っている。

駅員さんが鉢植えにジョウロで水をかけている。


寅「まだか?


サブ「あと・・15分ぐらいでしょ」

のんびりと歩きながらかばんを置く寅。

メインテーマが静かに流れている。






ちょっと肌寒いのか、背広を胸で閉じて 腕を組む。














正月 さくらの家

よっちんと友人がバイクに乗って、家の中にいる満男をせかしている。

今回は岡部ではない。


クラクションをプープープププププ〜〜〜〜と鳴らしている。




友人「おーい、まだかよ====」

よっちん「満男ちゃ〜〜〜ん、早くして〜〜〜」



さくらの家の中

正月ラベルのビールがある。

二階から満男下りて来て

満男「行って来るよ

台所からさくらが呼び止める

さくら「満男!」

満男「え?

さくら「どこ行くの?」

満男「ちょっと横浜・・・」・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ...


さくらちょっと怒って

さくら「なに言ってんの〜〜〜。
    今日は2日よ。
    帝釈天にお参りして、御前様にご挨拶する日でしょ」


満男「今年から降りるよオレ。
    親と初詣なんてさ、ガキじゃないんだからさ





さくら「1年に一度くらい3人で出かける日があったっていいでしょ」

満男「形式だろ

博「形式だって大事なことがあるんだ」と怒っている。

満男「勘弁してよ」とみかんを1つ持って、玄関に去って行く。


さくら、追いかける。

博「もうほっとけよ!」と怒っている。


さくら「お正月くらい家族で過ごしたいという親の気持ちがわからないの?あんたには」


満男「友達が表で待ってるんだから、もう〜

さくら「そう、じゃ、勝手にしなさい!」と怒っている。

満男「帰り遅いからね」と出て行く。

さくら「どうそー!」と怒っている。


満男、玄関に出て

二人に

満男「オエース

二人「遅いよ 遅い」

満男「ワルイ ワルイ

とみんなバイクにエンジンかける。



      



KAWASAKI GPZ400R」D2と
呼ばれる2代目 
Ninj
ya


ヘルメット Arai



      



満男ヘルメットかぶりながらエンジンをかける。



前方に女性発見。


はい!来ました^^ みなさんお待ちかねのパターン(*^▽^*)



      



ヘルメットのプラスチックを上げる。

なんと泉ちゃんが歩いてくる!



      



手を振る泉ちゃん。


アポ取れよ頼むから(T_T)



       





       




ヘルメットを脱いで満面の笑みを浮かべる満男


       




泉ちゃん、走り寄って来て、

泉ちゃん「おめでとう〜〜


満男「なんで・・い。今来たの?

泉ちゃん「うん、東京駅からまっすぐ。
    お正月なら満男さん家にいるかなって思って・・




       




よっちんたち、早くしろとバイクのクラクションを鳴らす。


泉ちゃん、ちょっと淋しそうに


泉ちゃん「なんだ、これからどこかでかけるの?


満男すぐに打ち消して


満男「いや、違う違う!違う!、
   今帰ってきたところだよ、
   ちょうどよかったよ!



泉ちゃん信じて


泉ちゃん「そう」と安心して微笑む。


満男「さあ、おいでおいで



よっちんたちを、チラッと見て・・・



     



と、手をとって、家の中へ導く満男。



泉ちゃん「フフ、おじさんたちいる?

満男大喜びで

満男「いるいる!



      



ちらっと よっちんたちを見る満男。


    




      


      



よっちんたち (T0T)


よっちんたち「あ・・・あ・・・



      



満男の声「ただいま〜〜〜〜〜!!

おまえは寅か┐(~ー~;)┌



驚いて玄関を見る博とさくら。



     



満男「母さん、泉ちゃんが来た


さくら「



     



あっという間に、台所まで入ってしまう泉ちゃん ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ


アポ取れって、東京駅からでも・・・(ノ_-;)ハア…



     

     


泉ちゃん「あけましておめでとうございます


さくら「まあ〜〜、泉ちゃん来てくれたの、おめでとう



博立ち上がって


博「おめでとう


さくら「寒かったでしょう」とこたつに案内する。



     



泉ちゃん「わあ〜〜。こたつがある〜〜〜こたつ珍しいか?泉ちゃん ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ


博、満男に気付いて、

博「おい、おまえ、でかけるんだろ?」 だよな┐('〜`;)┌



     



満男「なに言ってんだよ、オレは今帰ってきたんだよ」とあたふた


外でよっちんたちのクラクションの音

(◎`ε´◎ ) ブッブウウウ〜〜〜!!!


満男「うるせえなあ〜〜〜」と玄関に行き、ドアから顔だして


満男「悪い悪い、やっぱり、今日オレ行くのやめるわ。
   お前ら二人で行ってくれ、な。
   さいなら、じゃあな
」 

    鬼(T^T)




      




よっちんたち「えええ、ゆるさねえぞ!!こらああ!!


と怒りながらバイクで行ってしまう。




江戸川土手



金町取水所前の土手上を歩く4人。


本来ならもっと下流に住んでいるのだが金町取水塔を見せたいゆえに
この位置の江戸川土手ロケとなる。




泉ちゃんが、さくらにおそらく新茶屋で池にはまった満男のことを伝え、
さくらが「ほんと〜〜?」って笑っている。



博「バカだなあいつは


数歩送れて バツが悪そうに、ちょっと笑って歩いている満男。


満男「なんだよ〜〜」と口の開き方でそう読み取れる。

満男の独白

「伯父さん、世の中で一番美しいものは恋なのに、
 どうして恋をする人間はこんなにブザマなんだろう。
 今度の旅で僕がわかったことは、
 僕にはもう伯父さんのみっともない恋愛を笑う資格なんかないということなんだ。
 いや、それどころか、今の僕には恋する伯父さんのブサマな恋愛がまるで自分のことのように
 悲しく思えてならないんだ。


子供たちの凧揚げを土手を駆け下りて手伝ってやる満男。
 

だからこれからはもう伯父さんを笑わないことに決めた。

だって伯父さんを笑うことは僕自身を笑うことなんだからな。







岐阜県 蛭川村 安弘見神社 花馬奉納



同じように青空に凧が揚がっている。



寅は健康サンダルのバイをする









































寅 「お姉ちゃん綺麗なおべべ着ていいね」



ポンシュウがお茶を寅に渡す。






























ナレーション

「続いて花梅の奉納が行われます」

「花馬に飾られた花飾りをいっせいに抜き取ると馬が階段を駆け上がり社への奉納となります。」

花をたくさん刺した状態で馬が動き出す。







「馬が動き出しました。
小さいお子さんをお連れの方はお立ちください」

次々と花を抜いていくお客さんたち

全ての花飾りを抜かれて

いよいよ階段を駆け上がっていく馬。





























「ただ今、無事、新年の花馬の奉納が終わりました。ご協力ありがとうございました。ありがとうございました。」







サブが走ってやってくる

サブ「先輩!!」

寅「おお・・・!ポンシュウ!

ポンシュウ「サブじゃねえか!」


サブ「おひさしぶりです!いや、正月はこの神社来てるんじゃないかな〜〜と思って」

寅頷きながら

寅「はあーん、ここはおまえの故郷の近くなんだ

サブ「ええ」

ホポンシュウ「お前その後どうしてんだ?」

サブ「はい、おかげさまで、地元の会社の就職試験受けて、
   今、ダンボール作ってます」

寅とポンシュウ「ほう〜〜」

サブ、横にいた婚約者を紹介

サブ「あ、それから、これ、オレの中学の同級生なんですけど、
   今度一緒になるんです」

婚約者「こんにちは」

寅「んーーー、ダンボールに嫁さんか、な、
  おまえも立派に更生して一人前になったんだ!
」 更生ってヽ(´〜`; ォィォィ
















サブ「フフ、照れくさいですけど」

寅「いや、よかったよ!よかったなポンシュウ!

ポンシュウ「おう、それがなによりだ」


お客さんに応対

「へい、いらっしゃい」


サブと婚約者さん二人でニッコリ。





メインテーマが流れ始める。

寅「へへへ・・・さあ!もうやけだ!!





寅「ねえ、どう、お二人のために安くしちゃう!
 普通ならば千円、どう900、800、飛んで500だ


サブ「よしっしゃ!!買った!!」

ポンシュウしかさず「お兄ちゃんいい買い物したね〜〜!」

サブ、まわりの客に「みてくいださい本物ですよ、安いですよ」と勧めている。








寅の啖呵バイ

寅「さあ!四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れる御茶ノ水
 粋な姐ちゃん立ちションベン!
 白く咲いたがユリの花!四角四面は豆腐屋の娘、
 色は白いが水臭い!





































おまけ






第44作「寅次郎の告白
山陰本線ロケ地めぐり車窓も含めて完全制覇

前編  倉吉と鳥取砂丘










       1991年秋 泉ちゃんを想いながら鳥取砂丘の馬の背のてっぺんで海を見る満男

   



   
   2014年5月 同じ場所で再現を試みる私の息子(龍太郎)

     




今回の2日間の内
4月28日は、兵庫県竹野切浜海岸の山陰本線車窓、安部駅、聖子さんの川原町、鳥取駅周辺は
おなじみ私のサイトにも何度も登場しているロケ地めぐりの達人【小手寅さん】と私の二人。

4月30日は倉吉、日本海の泊、青谷、宝木、あたりの山陰線車窓、鳥取砂丘は小手寅さん、私、そして東京から
龍野へ展覧会に訪れた息子の龍太郎の三人。

2日間で450キロ走破。
ミラノレッドのホンダ風天号を飛ばしまくった(*´∇`*)

結局この滞在中山陰と因島全部あわせて風天号の走行距離は750キロメートルになった。



      






さて、まずはどこから紹介するかな・・・
本編の順番に行きましょうか。




最初は、第44作の物語通り 美しい白壁の町「倉吉
」行きましょう。



ロケ地めぐりは4月30日

まずは、倉吉 打吹公園での悲しみの泉ちゃんです。

泉ちゃんが悲しみを抱えてるのは銀座の山野楽器への就職に失敗したからではない。
母親の心の変化が唐突で、無神経だからなのだ。
確かに泉ちゃんも言うように、かつて父親に捨てられてしまった母親は、
新しい男性と幸せになる権利はある。
しかし、ものには順番があり、手続きがある。
泉ちゃんが心底納得でき、母親を祝福できるまで母親は結婚を急ぐべきではないのだ。
第43作から第48作まで続く泉ママのあのような自己本位な無神経な言動は泉ちゃんを
傷つけ続けたのではないだろうか。


倉吉シーンの一番最初の俯瞰映像は
ふしみ屋の裏手、
美容院を経営されている林さんという方のビルの屋上から撮影したものと今回判明。

二つともまったく同じ位置から方向だけを変えて撮影しているのでとても分かりやすい。



     



     






私たちが行った日は林さんのお店はものすごく混んでいまして
靴を脱いでおじゃまして屋上に上がっての撮影を
お願いできる雰囲気はなかった。

地上からの写真はこういう感じ ↓


   





   




    
蔵沿いに歩いてふと振り返ると白いビルが見える。これが林さんのビル。

    





そして・・・



     俯瞰が終わって吹打公園内での泉ちゃんが映る。

      


     息子の龍太郎が泉ちゃんのいた場所辺りにたたずんでくれています。

    




      母親に恋人ができてしまった泉ちゃんはなんだか傷ついてしまい山陰への旅に出かけたのでした。

    




     
同じく息子が寂しい後姿を演出してくれています。

    



動画

http://youtu.be/e9_5NfOqA60



NG動画
http://youtu.be/a9ov1b0QD7M




泉ちゃんは葛飾高校時代の満男との思い出を回想していくのだった。
好きなんだね満男のことが・・・

     



     



     




     

 


        この場所は世界初登頂ですね^^

      






    







    そのあと泉ちゃんは鍛冶屋の「ひろせや
」を見学する。

   



    ひろせやは現在大きな道が現在は横切っています。↓

   



    




向こうの家々も電柱は同じかもしれませんが
当時を思わせる家はないですね。
僕が取材した日はあの味わいのある看板は取り外されていました。

廃業したのか休業なのかは不明です。

このひろせやがここから移転していないことがわかる
貴重なアングル
(これも一応高羽アングル)↓


     


    




       ひろせやを通過した泉ちゃんが伏見屋さんの前にやってくるのです。


    




     



そして

ふと「ふしみ屋
」という駄菓子屋で足をとめるのです。(実際は店ではなく普通の民家)

そこにはテレビ版寅さんのおばちゃんが住んでいたのでした


      



現在は「赤煉瓦3号館」の建物になっている。

      







      




      





      




     




ふしみ屋でアンパンを食べている時に
洞察力の鋭いおばあさんに夕食を一緒に食べようと勧められ、
いきなり豆腐を買ってきてくれと頼まれます。

普通はありえない展開ですが
おばあちゃんの洞察力が鋭敏なので泉ちゃんの心が読めたと解釈しましょう。


      




今は、ふしみ屋はもう閉じています。
っていうよりあのふしみ屋はもともと普通の家を山田組のスタッフさんが
駄菓子屋さんにしたてたという話だ。
今はふしみ屋ロケがあった民家の引き戸に男はつらいよのロケ時のスナップ写真が貼ってある。

      







      







      




で、泉ちゃんは、このように豆腐を買いに行くのだが
実は、実際は、あのふしみ屋から徒歩で20分はかかる場所に豆腐屋さんはあるのだ。

      




      




  



        豆腐屋さんは今はそこだけ無くなっていました(T_T)

      




         豆腐屋さんは今はそこだけ無くなっていました(T_T)

       





         その横の家は今も同じ。

       





         三角のずいぶん狭い空間にあの店があったことがわかる。

       




       隣の家の軒先や向こうの電柱などはそのまま

      






      



「すいません、お豆腐ください」

「自分で取ってください」

「・・・はい



       
    




じつはこれも本編と同じアングル(高羽アングル) 電柱付近を見てください。同じでしょ^^

    
       




豆腐屋への道 動画
http://youtu.be/2LZ8Aa-jrCI





  




そしてとぼとぼと、泉ちゃんは豆腐が入った鍋を持ちながら伏見屋に戻っていくのです。

このシーンの撮影は伏見屋から徒歩3分で、
かなり近い場所です。

つまりあのお地蔵さんと豆腐屋さんだけが遠いんですね。^^;


この川辺の小屋は今もあります。




     
     



     


この日は前日の雨の直後で川の水が多かったこともあり川の中に入り、
子供たちの再現はやめました。



そしてここで寅登場!


      
もの凄い偶然で^^;寅と泉ちゃんの再会

     



      
小手寅さんが寅の役をしてくださいます。

     





柿の木や

向こうに見える家の窓など
面影がまだある。


    




    柿の木は大きくなった。

    





驚いた泉ちゃんは
我を忘れて寅の元に走っていくのだった。

    




独りぼっちだった泉ちゃんは嬉しかったんだろうね(*´∇`*)

  



泉ちゃんの走りを再現してみた。


採用動画 テイク3

http://youtu.be/j5-BUb-9Tu8





不採用動画 テイク2

http://youtu.be/xdJZ4GL6_e4




この場所及び柿についての簡単な解説動画

http://youtu.be/QzjBHIq2wy4





おじいちゃんが現れてNG

動画 テイク4


http://youtu.be/t0Ru1NOL7u8




   




   




      
息子は欄干をうまく乗り越えて鍋を川に落としてくれた↓

     



映画撮影当時はこの小さな橋に欄干はなかったが
現在は安全の事を考えてこのようなかなり高い欄干がある。

それゆえ、再現時にはナベを真下に落とすというより
斜め横に放り投げるに近い動きが必要だ。

そしてこれだけは何度も撮影がしにくいので
ぶっつけ本番で1回で決めた。

息子の龍太郎がナベを欄干の外に投げながら
小手寅さんに抱擁する段取り↓

1回でOKがでました。

本当はもう少し引いて撮影されているのだが
せっかくのぶっつけの演技なのであえて
アップでお見せしようと思い近くで撮影した(*´∇`*)

やってみるとわかるが、抱擁する形のままナベを高い欄干越しに投げるのは
なかなか難しいのだがなんとか息子は上手に欄干の外に落としてくれた。


この日は前日が雨で水量が多く流れもあったので
ナベにタコ糸をつけて流されるのを防いだ。





再現動画↓

泉ちゃんと寅 涙の再会 抱擁シーン 。

そのあとのナベだけのシーンもあえてカットしないでそのまま撮影している。


★涙の鍋落し再現動画成功!

http://youtu.be/YTs5U8s3fH0




このシーンでは豆腐(ゲキオチ君)が
ナベからはみ出して失われる可能性が
非常に高かったため豆腐は入れていない。

豆腐をナベに入れたのはナベだけが落ちるシーンから。

ナベが大きな音をたてて水面に落ちたため
鯉たちが寄ってきているのが見えるでしょ。

この衝撃で
ほんの少しですがわずかに小さくナベがへこんだ^^




なお、別のカットで鍋だけがポチャンと落ちる
短いカットもある。


この動画はその鍋だけのカットの撮影↓。


     本編

    



     再現

     




豆腐落とし 鍋だけのメイキング動画
http://youtu.be/m50mfdoqIAM



そのあと安心したのか泉ちゃんは寅の胸で泣きじゃくるのだった。




      





再現動画

http://youtu.be/gZVejdCmDes




予告編では 橋から落ちるときに豆腐は
こなごなになっていたが
本編ではカットを変えてなんとか豆腐は
鍋の中で助かっていた^^

子供たちが豆腐が入った鍋を持ち上げて助けてくれるのだ^^

なかなかいいシーンだった。



     




     





     




        地図上Aがふしみ屋 Bが鍋落としの橋

     





さて

話は進んで

翌朝の朝の風景  女子高生自転車通学

とにかく山田監督はどの作品でも
この手の朝の高校生通学を
100パーセント入れる┐('〜`;)┌


ふしみ屋のあの横の路地をずっと歩いて行って
つき抜けた四つ角から逆にカメラを伏見屋の方へ向けた時の撮影。
ふしみ屋から蔵沿いを歩いていくだけ。徒歩4分。


     






      




       






このエリアの全体説明動画

動画
http://youtu.be/elCZvQjO7xQ






で、早朝 ワゴン車が伏見屋さんにやってくるわけだ。

そんなに早く来て

満男が朝っぱらから砂丘にいるのかなあ・・・

倉吉から1時間半以内で砂丘に着いてしまうけどねえ・・・


      





    



そして

寅と泉ちゃんを乗せて砂丘へと出発して行く。



すばらしき杉山とく子おばあちゃん。
一人の娘さんの人生を救ってくれた人生の達人。

    




    




見送る杉山とく子おばあちゃん。

泉ちゃんにとっては
観音さまのようなおばあちゃんでした。



さらば倉吉。


僕らの旅も日本海へと移りましょう。



さて、泉ちゃんと寅を乗せたワゴン車は
遂に日本海沿岸に到達します。

まず、「魚見台」がロケ地になっています。



    

 

   



   





動画

http://youtu.be/oYdJRYmwOxE



BGMつき歩き動画

http://youtu.be/iySQUaCZPEg







そのあとのシーン。





丸い岬が見えてきます。


ここは、世界初登頂



    



    

  


    






動画
http://youtu.be/SSGSosmFwBQ







次に


鳥取砂丘に着く直前のシーン。

気高中学校の目の前。


ここも、世界初登頂


          




     





   





遂に泉ちゃんは鳥取砂丘に到着する。

小手寅さんはこの石碑は移動しているんじゃないかっていうが
移動していない可能性もあるのでは・・・と思っている。

石の積み方
小山との関係などが似ているからだ。

     




     





      茶色の建物は今もそんなに変わらない。

     




     





満男は鳥取砂丘の一番高い場所である「馬の背
」のてっぺんで待っていたことが分かる。 


    




    





     1991年秋 泉ちゃんを想いながら鳥取砂丘の馬の背のてっぺんで海を見る満男

     



      2014年5月 同じ場所で再現を試みる私の息子(龍太郎)

     







      





  




      




   







   




   




   


こけ方がうまく行かなかったがかなり雨が降ってきたので
1回でやめた。
それゆえ、走りよるところまでの動画にしますね^^;


動画 
http://youtu.b
e/kmk_0HIrsvM









そして今回の大きな収穫

泉ちゃん、悲しみの絵ハガキ 回想シーン。

これは本編ではなくなんと【予告編】から映像を取り出して
徹底的にストリートビューや数々のサイトで調べ上げた結果
事前に見つかったのだ。


ここも世界初登頂



これね、ちょっと見たら普通に波打ち際に見えるのだが、

実はね、海から10メートル以上高い位置なのだ。

動画で説明↓



動画 

http://youtu.be/HxfsQd8W1TY






   





   




       砂丘の中にもストリートビューは徒歩で入っていた!

    




    







さて

満男と泉ちゃんは寅の昔のマドンナが経営している
鳥取南部にある河原町の「新茶屋
」に滞在する。

昼ご飯を食べてすぐの寅と泉ちゃんのシーンは
実際に新茶屋の二階からロケ撮影しているのだ。


新茶屋は今はもう廃業してしまって
二階には上がれませんが1階の真下から撮影しても
さほどかわらないのでその写真を紹介しよう。

まあ、一応・・・

世界初登頂
でしょう この土手が入ったアングルは。



      





     








     





     




小雨振る中小手寅さんは車を降りた聖子さんの役をしてくださいました(*^.^*)

動画http://youtu.be/Ue3kA1RFAIU


幸せに暮らしているはずの聖子さんは
実はご主人を鉄砲水で失っていた。

急遽お墓参りをすることになった寅は
眺めのよい高台のお墓に案内される。


このお墓は撮影時とちょっと地面の位置が変わってしまっている。
ひょっとして大きな改築工事が行われた可能性が高い。

高羽アングルを撮影できる場所が現在は空中かもしれない。

それゆえちょっと数十センチ高い場所から撮影した。


背景の山々や川 近場のお墓との関係からこの位置あたりだと
いうことはわかりますね。

墓石もかなり変わっていますので
一度土砂崩れか何かがあった可能性もある。


        




        



       おそらくこのお墓の位置あたりが聖子さんの家のお墓があった場所。

       




お墓から下りたらもうこの道。

だからこの道は理屈として整合性があるのだ。



カメラは川を正面からゆっくり捉えて行く。

結局この時聖子さんが提案した翌朝のマツタケ狩りは
満男の不始末によりできなかった(T_T)



      





       
墓への道がこのアングルからしっかり見える。

      





      




       しきりに翌朝のきのこ狩りを誘う聖子さん。

    



    



で・・・、その夜はバカな満男が池に落ちてしまう。(ノ_-;)ハア…




翌早朝

ここは前をしっかり一度は通っていたけどなかなか気付かなかった場所。

小手寅さん&ちびとらさんの達人コンビが世界初登頂を確定させるのでした。


早朝  ほんの一瞬の風景


     



     



     





そしてここ

夢にまで見た鮎おじいさんの現場。




鮎料理の「ことぶき
」さんへのインタビューに成功し
ここの位置だということが判明!!


世界初登頂!!




発見の瞬間(ロングインタビュー)

動画
http://youtu.be/mfqQKNfGza8




動画
http://youtu.be/XPY5MV1Gp2Y

http://youtu.be/_BWMO9J87zM







     




      
再現を協力してくださった小手寅さん↓

     




     








聖子さんに言われ
念のために病院に行った二人。


ここ「森下医院
」は小手寅さんが世界初で見つけられた貴重な場所。


     




今はもう開業していないようだ。玄関の柱や全体の有り方は今も同じ。


     








自転車に乗って川原の方に行く二人。



この時はかなり雨が降ってきていたので
すばやく動画を撮ってすぐに車に乗り込んだ。



     




                    
     




     




この日

雨がこの時間はまだやんでおらず
水かさが増えていたため
川の中の島には入れなかった。



     



    




     





     





 
川の中の島に入れないので、橋の上から撮った。

     








河原町  新茶屋の裏手


動画

http://youtu.be/Gw5hzya_Uo8




そして

なにかほとんど物語が濃ゆくならないまま、聖子さんと寅との別れがやってくる。
この作品もマドンナとの関係が実に淡白だ。


出会い橋横のバス停は松竹があつらえたものだった。

手前の花壇のようなものは今もなお残っている。



        





       





いよいよ

バスが来る直前。


寅の後ろの家々はちょっと変わって来いるが、わずかに面影もある。



     





      
もうずっと雨。小手寅さんは寅の位置^^;


     





     
このあたりの家々は面影がまだある 


     





     
後ろの家々は全く同じ。


     





寅と聖子さん、相変わらず逃げ腰の寅ゆえ

ちょっと淋しい別れだった。

出会い橋
を渡らずにまっすぐに川に沿ってバスは進んで行く。




「出会い橋
」は工事中だった↓

      






      





      




動画
http://youtu.be/fu7CCXZA3cY





そしてその直後のシーン。



バスの車窓の画像だ。


寅はやや悲しい気持ちで聖子さんとの昨夜を思い出している表情・・・。

ある意味この短いバスの中の寅は大事なシーン。



川原町の北。鳥取市円通寺町

お墓があるエリアのちょっと北


これは、世界初登頂


      




      




      








動画
http://youtu.be/JkyMWWOAaGg




そしていよいよ寅との別れ。




寅は泉ちゃんを満男に託し
鳥取駅で大阪行きの【はまかぜ】を見送るのだった。



      




      




そして寅は泉ちゃんを満男に託し
鳥取駅1番ホームで大阪行きの【はまかぜを見送る。



追記 寅さんファンであり私のサイトの読者さんである斉藤さんからのメールで

この列車は【はまかぜ】ではなく。
窓の開く急行であるとお知らせがありました。

満男君と泉ちゃんが乗っている車両はキハ58系あたりの急行車両なので、
急行だということだ。
特急『はまかぜ』は181系。※窓の開かない車両。




みかんとグリコアーモンドチョコと午後の紅茶ミルクティをキヨスクで
買いこんで寅は発車前の大阪行き特急「はまかぜ
」の泉ちゃんと満男のもとへ。

1番ホームのキヨスクの横にかつては緑色の公衆電話があった。

キヨスクのおばさんの証言も取った。^^

電話発見による
ピンポイントとしては
たぶん世界初登頂でしょう。



     





     





電話跡を見つけるのが物凄く得意な小手寅さん^^;

     





寅は泉ちゃんに
母親の淋しさをわかってあげてほしいと言う。



     



     
小手寅さん、寅の役ありがとうございます!

      






      





      
本編と同じ位置に汽車が停まっていまた。

      




やがて・・・汽車は鳥取駅を出て行った。


1番線の一番後ろは今も面影が残っている。



     







     






満男と泉ちゃんの山陰本線車窓風景の前に



この鳥取駅から徒歩7分にある
寅の啖呵バイ場所に行ってみよう。


若桜街道 若桜橋 南 近く


さて、ここで物語をちょっと前に戻して 鳥取駅近くのロケ地に歩いてみた。


     






      
薬の吉田一陽堂は今も健在。

     





     
雛人形の人形の澤田明誠堂ビルもまだ健在


     「
拝啓・・・彼岸も過ぎ・・・

     




     



動画
http://youtu.be/wrM6EqUCYRk





     
 しゃんしゃん踊りの若桜街道の大通り

     




      
今も同じビルも少しは残っている。

     




動画

http://youtu.be/E3bkV21gex4





動画
http://youtu.be/wrM6EqUCYRk





     








さて、また物語を進めよう。


満男と泉ちゃんと別れた寅は
鳥取駅の北側を歩く。

本編で出てきた
「幸鮨はもう店じまいし、売りに出されていた。

そして角を曲がった寅は今日の宿を探す。




寅が泊まりたがった「旅館豊楽」は居酒屋になっていた。

その向こうの「桐の家旅館」は今もなお建物が残っている。



   




   




「空室あります」ってスタンド出てたのに「部屋いっぱいです」って。ヽ(´〜`; ォィ


   




    
変わってしまった物と変わらない物

    



小手寅さんが寅に扮して再現演技してくださいました。



動画

http://youtu.be/I3FG6vfsByg





      





さてここからいよいよ山陰本線の車窓風景。

まず泉ちゃんと満男の乗った
「はまかぜ
」は

倉吉の北海岸 
泊漁港の東「小浜」付近を通過。


ここからは、すべて世界初登頂




   上は私が乗った車窓から写した映像。
   下は映画本編。

     




  上は私が乗った車窓から写した映像。
  下は映画本編。

  





   上は私が乗った車窓から写した映像。
   下は映画本編。


    



山陰本線「小浜通過
」の再現動画

動画
http://youtu.be/DalgVszhB5E



そのあと、歩いてもみました。


動画
http://youtu.be/Dfv8cqj2tLo




さてそのあと

泉ちゃんはグリコアーモンドチョコレートを取り出し食べ始める。
あの形のグリコアーモンドチョコはもう製造中止

この時の車窓はかなりぼけているが

なんとさきほどの
小浜より西の泊漁港なのだ。


そして、この泊漁港は
二人が手を握り合ったあと
なんともう一度車窓に映る。

この美しくピントがあってます。





同じ場所を2度使っているので
当然ながら1秒か2秒ほど映像は重なっている。
ボケてはいるがこのように

明らかに泊漁港にある建物と同じものが出てくるのだ。



   




    




その直後
大きなビルが現われます。

泉ちゃんのチョコ食べのバック。
この本編のバック映像はボケボケではありますが
間違いなくこの泊港のビルです。



世界初登頂

    





下は車窓から僕の撮った映像↓


    











そして手を握り合った後の
ピントがあった
同じ泊漁港車窓


すべて世界初登頂

上は僕が車窓映像を
撮った時の静止画。

下は本編映像の時の静止画。


   



  




車窓風景泊駅近くの
泊漁港「前半

再現動画


動画
http://youtu.be/UbT9HoogyCA


     





右の黄緑囲いが小浜

左の黄緑囲いが泊



そして・・・

この2つの泊漁港映像
(ボケボケとシャープ)の間に

寅友であり、ロケ地の鬼才であり、
私のサイトにリンクも貼ってある寅福さん
最後YOUTUBEで最終確認し
世界初登頂された宝木駅直前の河内川鉄橋で、
満男が泉ちゃんの手を握るあの川の映像が挟みこまれる。





いよいよ


宝木駅までもう数百メートル
河内川を渡る直前

このワイヤーが見えますね。

これも大きなポイント。



私が撮った映像↓


     




      
ボケてはいるが斜めのワイヤーが見える

     




     
そしてついに川にさししかかる。運命の河内川

    





私が撮った映像。

   





   
小手寅さんが橋の上で赤い風天号を停めて手を上げています。わかるかなあ・・・

    





今まさに河内川を渡るその瞬間
満男の手は黄色いハンカチを持つ泉ちゃんの手をすっと握るのだった。

   




   このあたり↓

    





    







  
右に折れて行く細い地道は今も残っている。

  細い道が伸びて行っている。


    




  この本編の最後の画像の右端を
  クリックしてよく見ていただきたい。


  実は細い川に沿った塀の断面が見えている。


   しかしその直後違うシーンに変わってしまうのだ。

   





 
本当はあの0、5秒後にこのような細い川が見えていたのだ。
    




それでは

満男と泉ちゃんの幸福の黄色いハンカチ。

山陰本線車窓  
宝木川駅手前 河内川 です。
 


寅福さんが汗と苦悩で発見され、
私と小手寅さんと息子が実地検分をした世界初登頂の場所。



動画


http://youtu.be/oIlKPLY4V2I





橋から風天号を降りて
手を上げていた小手寅さんが
スマホで動画を撮っていました。


動画中
オレンジの山陰本線の先頭車両後方部
の中に私と息子が乗っています。
そして私は寅福さんの想いをも車窓動画に
乗せて撮影していました。




動画
http://youtu.be/r918sxsHR2A





私の息子もひとつ隣のボックス席で同じ風景を撮影してくれました。


動画
http://youtu.be/WCAdJD4gLD4



動画
小手寅さんとの会話 宝木駅前


http://youtu.be/6whombrrLcU



動画
鉄橋付近を歩く。


http://youtu.be/LJEUEl5kCpI


http://youtu.be/Ct6OXq2l7tM


http://youtu.be/QbxfPdr3DzA



河内川鉄橋 まとめ解説映像

http://youtu.be/jtiMtGnQCAM





そしていよいよ最後の車窓風景



兵庫県豊岡市竹野切浜海岸の車窓風景。

世界初登頂した場所。




http://www.yoshikawatakaaki.com/lang-jap/torajironahibi.htm#550




    この2枚は本編の山陰本線の車窓の最後の数秒↓

    




    



    同じ場所の画像


    






    




それでは

兵庫県豊岡市竹野 切浜海岸の車窓風景 動画です。


動画

http://youtu.be/7QSeYw1nftg




    切浜海岸の真横、このように本編で映る宿屋「よどや


     





現在は車窓からは
木が繁って見えにくくなっていましたので、
徒歩で線路を歩いて木を避けながら撮影した。


     







     





動画
http://youtu.be/7CVffYylcr0







線路を縦断する小手寅さんの映像


動画
http://youtu.be/A-5tbG1k-KA





そしてこの遥かなる山陰の旅を
締めくくる映像をどうぞ


小手寅さんの背中とともに
映画本編の再現BGMが蘇る。



動画
http://youtu.be/ksN9gdP4qfs




おまけ 終わり