さようなら 佐藤蛾次郎さん
3年前だったか・・・、
柴又の寅さんサミットに来られていたが杖を持たれて周りの人の配慮の元
ゆっくりゆっくり歩かれていた気がする。
今回追悼の意味をこめて、
この48作品の中で各作品での
印象深い蛾次郎さんの芝居をいくつか選んで紹介していきたい。
すべてのシーンを紹介するのではなく自分が思う印象深いシーンだけを紹介するので
そのへんはご了解を(;^_^A
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まずは印象深いのは
■第1作「男はつらいよ」
この作品では源公という呼び名さえ無い。もちろんそれゆえ「源ちゃん」ではない。
寺男だが、別段寅を慕ってはいない。
それに寅の舎弟は登が第10作まで引き受けていた関係で、源公は微妙な位置を保つのだ。
どちらかというと寅に対して冬子さんに近づいてくる渡世人という見方で一貫している。
それゆえ冬子さんと寅が親しげに会話したり、デートすることを快く思っていない。
そしてラスト付近で寅が振られたのを知って意気揚々と「喧嘩辰」を歌うのだった。
私はこの啖呵売を歌う源吉の青春の輝きを今も忘れられない。
蛾次郎さんはこの2年前公開の映画「吹けば飛ぶよな男だが」の『ガス』の初々しさも維持し目が輝いていた。
「吹けば飛ぶよな男だが」での体当たり演技の蛾次郎さん。
とはいえ、初々しさは同じでも↑↑の「吹けば飛ぶよな男だが」でみせたサブの舎弟のガスのような
ハチャメチャなキャラクターではなく、極めて真面目でややナイーブな寺男を演じている。
※ちなみに、源吉の名前が本編で判明するのは第29作「寅次郎あじさいの恋」のお見舞いの袋の文字。
■第2作 「続男はつらいよ」
この第1作の真面目さは第2作にも引き継がれていくが
この第2作から「源公」という名前が現れ、このあたりはまだ
愚かで怪しい「源ちゃん」というよりも真面目な源吉(源公)。
※上にも書いたが、源吉の名前が判明するのは第29作「寅次郎あじさいの恋」のお見舞いの袋の文字による。
それまでは「源吉」と呼ばれたこともなかったし、OPのクレジットも「源公」の文字しかなかった。
寅をこの第2作から「兄貴」と呼ぶようになる。
第2作では寅とかなり親しくなっていきなり舎弟の雰囲気を出している。
特に散歩先生の家にたびたび通ったり、警察沙汰をおこし、旅に出る寅に従い、
なぜか京都まで同行したりしている。
江戸川でウナギを釣るシーンでは寅にくっついて動いている感じになる。
第1作に比べて飛躍的にセリフも長くなり、夜の啖呵売のシーンでは
新婚の夏子さんを想像する源吉(源公)のアリアまで演出されているのだ。
源ちゃん「お嬢さんいいお嫁さんになるだろうな。
あなた、おつかれになった?
ご飯にするそれともお風呂?
ねえ、今日ご馳走作っちゃったのよ。
何だと思う?・・・ラーメンよ」
後期の源ちゃんじゃ考えられないセリフ。
全シリーズ中、源ちゃんが一番長くしゃべったセリフ。
初期の頃は、源公(源ちゃん)のキャラは作品によって変えられ、
まだまだ流動的だった。
第1作よりかなり物語に食い込んだ役になっている。
源ちゃんスーツとネクタイ!!
そして・・・
■第3作「フーテンの寅」
、
なぜか寺男ではなくどちらかというととらやを手伝う店員になっている。
あくまでも真面目な堅気なのだ。この第3作は毒は全くない。役割もほぼ無い。
源公というよりは堅気の「源吉」そのもの。
特に第3作はほぼ蛾次郎さんの灰汁も怪しさも無く、存在感を消してしまっている。
この森崎東監督は舎弟の登も源公もさほどは重要視していないのがわかる。
第4作「新男はつらいよ」
第4作の小林俊一監督作品では源公が独自の雰囲気を出すシーンも用意はされている。
小林俊一監督は、テレビ版の演出を一手に引き受けておられたので、
下町柴又を描くのが上手。蛾次郎さんも柴又の「源公」になりきっている。
寅との掛け合いで体を張ったギャグがこの作品あたりからついに開始されていく。↓
■第5作「望郷編」
今度は寺男を御前様に首になってしまった「源吉(源公)」が浦安で寅と再会し、
大阪弁の「源ちゃん(源公)」に変身している。
節子さんの豆腐屋で働くことになるという真面目路線。
豆腐屋での数々のシーンで長く映ることになる。
このそこそこ「真面目な源吉」と「源ちゃん」両方あわせもつ半分真面目キャラは、
気質も第2作〜第4作を受け継ぎ、浦安では寅とともに同居。
そして、あの夜、このシリーズで最も手痛い寅の失恋を間近で目撃することとなる。
この第5作で始めて源ちゃんに重要な目撃者としての位置が与えられる。
■第6作「純情編」
この作品以降はもう「源吉」は「源公」と「源ちゃん」併せ持つ呼ぶ怪しい位置を占めて行く。
は題経寺の寺男から逸脱することは無くなっていく。
この第6作では一休さんのような小坊主姿の白衣に腰衣。
ただし、第2作同様、無断で寅と浜名湖まで旅はしている。
■第7作奮闘編
寺男で帝釈天に居ついている。この奮闘編では真面目な「源吉」風。ただし出番はほんの少ししかない。
セリフもない。
■第8作「寅次郎恋歌」
この時は蛾次郎さんは交通事故で急遽出演できなくなった。ポスターは刷ってしまっていた故に
佐藤蛾次郎の名前がポスターには印刷されている。
■第9作「柴又慕情」
怪我から復帰したこの第9作からは、
蛾次郎さんの源ちゃんの演じ方にかなりの変化がでてきた。
アクションが派手になり、そののちの源ちゃんの持つバイタリティが生まれ始めている。
見た目のスタイルも帝釈天のハンテンを着て、ひげ面で、
後の源ちゃんのほぼ全てのイメージがこの第9作で確立したと言えるだろう。
特に帝釈天渡り廊下での寅との派手なスケートは今じゃ考えられない撮影だ。
ただし、登がこのころは寅の舎弟として重要な位置を占めていたゆえに柴又での
寅の金魚のフン的な存在で留まっている。
このころからほとんどセリフが無くなり、その代わり、渥美さんとのパントマイムが冴えていく。
第8作がケガで出れなかったせいで、意識が変わったのか・・・
この第9作「柴又慕情」は蛾次郎さん本当に一皮むけて垢ぬけてある意味格好よくなっていく。
この作品から「源ちゃん」的な爽やかさと軽みが出てくる。
特にこのシーンは「源公」ではなく「源ちゃん」のイメージ。
博がこのシリーズで唯一源ちゃんに話しかけるのもこの作品
「君・・そろそろ鐘を撞く時間だぞ」
■第10作 「寅次郎夢枕」
序盤で、「改悛」した寅に失望し、少し反逆する「源公」的要素が表現されていた。
この第10作から蛾次郎さんの源ちゃんパントマイム要素がさらに冴えてくる。
■第11作「寅次郎忘れな草」
さくらが書いてくれた栗原牧場のご主人への返事の手紙を江戸川に流してしまう源ちゃん(;^_^A
■第12作「私の寅さん」
さくらたちを長旅から迎える寅に役立っている源ちゃん
第12作は珍しく源ちゃんはでべそを助けようとして寅の暴力を止めに入る。
こういうキャラも新しい展開だ。
正月ネクタイ姿!(夏物) (第2作でも散歩先生の葬式でネクタイしてたなあ〜〜)
■第13作「寅次郎恋やつれ」
作品のたびにいよいよ珍演全開になっていく蛾次郎さん。
体を張った演技が初期から続く蛾次郎さんだったが、
この第13作でも寅のトランクのフタを思いっきり鼻に当てられ大いに痛がっていた。
渥美さんはああいう掛け合いは、蛾次郎さんがブレイクするために
思いっきりやってくるので痛かっただろうなあ・・・非常に印象深い珍演だった(;^_^A
この蛾次郎さんのTVアニメの犬のケンケンを思い出させる「ヒヒヒ」笑いはこの頃からかなり定着していった。
寅が温泉津から帰還したその夕方、鐘を撞く源ちゃん
■第14作「寅次郎子守歌」
この第14作では寅の発言で「名前なんかなんにもないよ源ちゃんだよこいつは」と、ある。
源ちゃんがどんどん不思議で滑稽な存在と変化していっている。
演技も怪しくも憎めないパントマイム演技がかなり増えてくる。
寅に落書きされた源ちゃんのこの顔↓↓を見て、(;´∀`)
合唱団のみんなは練習にならないほど笑ってしまう。
物事を短絡的にしか捉えられない愚かさと、
とろいけれども言われたことに従順に従う素直な面の両面が毎回表現され
蛾次郎さんのあの意外性のある妙な動きによって爆笑の渦にまきこまれる。
■第15作「寅次郎相合い傘」
OPで、境内で昼寝をする源公が映される。
もうこのころになると観客たちは柴又で昼寝している源ちゃんや
ほうきで境内を掃いている源ちゃんを探し始めるのだ。
そして夢の中でも蛾次郎さんはどんどん活躍しはじめる。
第15作のオープニング歌の中で出てくるこのシーン。
二天門の内側横で昼寝をする源ちゃん。
この第15作の境内片隅でのうたた寝シーンこそが私の思う源ちゃんの日常だ。
源ちゃんのあのヒヒヒという「ケンケン笑い」とさくらの不思議そうな表情。このシーンも出色。
メロン騒動でリリーと喧嘩して大鐘楼に隠れている寅にラーメンを届ける源ちゃん。
これは、とろくも従順な側面
■第16作「葛飾立志編」
OPの夢のシーンで迫真の演技をする源公。10作で舎弟の登の役割が終わり、寅との関係は源公にしぼられる。
このころになってくると幅広い演技も求められある意味裏の準主役と言えるだろう。
もうこの頃はケンケンのヒヒヒ笑い連発
そして寅の強烈な足蹴りにぶっ飛ぶ。 このドM荒業が許されるのは蛾次郎さんだけ。
渥美さんも蛾次郎さんのブレイクを願って思いっきり本番では殴る蹴るしている(;^_^A
メガネ騒動の後、鐘を撞く源ちゃん。
礼子さんとの勉強がめんどくさくて悩んでいる寅と、
「ずらかって金町のハワイへいきましょか」って誘う源ちゃん。(;´∀`)
このツーショットもなかなか江戸川でのひとときとして思い出深いシーンだ。
源ちゃんがこの世界に存在していることをいつも見てくれているのは
この世でたった3人だけ。御前様、寅、そしてさくら・・・
このシーン↓
失恋ではなかったことを寅に知らせるべく走り続けたさくらだったが、
ついに追いつけなかった。
この時のさくらはせつなく、なにも知らない源ちゃんとの対比が良かった。
全作品中、私の最も好きな蛾次郎さんの演技はこのシーン。
■第17作「寅次郎夕焼け小焼け」
これは蛾次郎さんの超ナンセンス演技を見ることができる。
ジョーズは源ちゃんの「下半身」を食いちぎっていたのだ(´;ω;`)ウッ…
それがOPの夢。さくらの両足とともに、えげつない演出(;^_^A
入学式騒動の後、鐘を撞く源ちゃん。
体張りまくる蛾次郎さん(;^_^A↓
リハーサルはたぶんやっていないで一発勝負!笠智衆さんが思いっきり狙いを付けている!!
寅のかばんを上野駅まで届けるさくらは源ちゃんにその場所を教えてもらうべくつきあってもらっていた。
こういうささやかな演出がたまらなく良い。
このシリーズ屈指の名作の上野駅シーンは、寅の失意の表現とともに
私にとって忘れえぬせつない思い出の名シーンとなっている。
■第18作「寅次郎純情詩集」
この作品は源ちゃんは余命いくばくもないマドンナの綾さんに役立ちます。
とても良い役回りです。
源ちゃんは、綾さんの死を伝える重要な役目も負う
綾さんとの会食直前に鐘を撞く源ちゃん。
■第19作「寅次郎と殿様」
殿様が直接訪ねて鞠子さんを探してくれるように頼んで帰った後の源ちゃんの鐘撞き
参道をリヤカーを曳いて殿様をとらやに運ぶ源公「したに〜〜〜したに〜〜〜」(普通に自動車で来いよ┐(´д`)┌)
■第20作「寅次郎頑張れ!」
序盤、寅が押し売りと疑われた直後、鐘を撞く源ちゃん。
大鐘楼のこのアングルは貴重!
サルに引っかかれたり、
サルの真似をしたりとにかく【サル】の要素が高い(;^_^A
源ちゃんのサルの演技とは到底思えない迫真の猿真似を見て、唖然とするさくら(;^_^A
源ちゃんが川井みどりさんと腕組んで参道を歩いている!!ネクタイしてる!
女性に縁のない源ちゃんなので、このシーンはとてもレア!
■第21作「寅次郎わが道をゆく」
この作品は夢が面白い。
源ちゃんは夢の中でまたもやサル。「猿の惑星」の宇宙人を演じている。
宇宙船に乗り遅れて捕獲されてしまう(;^_^A
源ちゃんはサルのマスク無しでもサル(;´∀`)
序盤、寅の言動を見て体の調子がまた悪くなるおいちゃん。
その直後の夕方鐘を撞く源ちゃん。
■第22作「噂の寅次郎」
早苗さんの美しい美しい顔立ちと
離婚寸前とは到底思えないお金をかけた髪のブローを見て、思わず追いかけて行く源ちゃん。
寅が木曽の旅から帰ったばかりの夕方の鐘を撞く源ちゃん。
寅が救急車に乗せられ去って行く。源ちゃんはその救急車を追いかける。
■第23作「翔んでる寅次郎」
ひとみさんのウエディングドレスの裾を持ちながらとらやに突っ込んでくる源ちゃん
この犬塚弘さんとの共演は「吹けば飛ぶよな男だが」を思い出させてくれる。
ひとみさんのシャンプー買ってきてパントマイム
ひとみさんへのショッピングにかまけて鐘を撞くことを忘れていた源ちゃんは参道を走る
怒る御前様 怖がる源ちゃん
鐘の中に。。。。(;´∀`)
ひとみさんたちの結婚を祝う会ではなぜか源ちゃんも参加
2作、12作、20作、23作、32作と5作品でネクタイ姿。
■第24作「寅次郎春の夢」
序盤ブドウ騒動の直後鐘を撞く源ちゃん
マイケルとの掛け合いでパントマイムが冴える源ちゃん
寅とのかけあいも絶妙
さくらに鐘を撞く時間でしょと言われて吹っ飛んでいく源ちゃん、前作からのパターン
■第25作「ハイビスカスの花」
江戸川土手でいちゃつくカップルを後ろで覗いている源ちゃん
源ちゃんってこういうのほんと似合うよねえ(;´∀`)
帰還した寅に懐く源ちゃん。美しい二人のシルエット
寅とのツーショットで、私の一番のお気に入りのシーン。
飛行機に乗ることをみんなが勧めた直後、鐘を撞く源ちゃん。
虫獲りに夢中になる源ちゃん。
リリーを見てもすぐには反応しない子供の心がそこにある。
もうこのころになると初期のころの堅気の部分、青年の部分は
ほぼ消えてしまって年齢不詳の子供のような存在となっている。
■第26作「寅次郎子守歌」
現金を貯めこむ源ちゃんのしたたかで現実的な要素が垣間見れる。
とはいえ、寅に2万円を取られてしまうのだった・・・可哀相・・・
寅がすみれちゃんを奥尻島から連れて来た直後、鐘を撞く源ちゃん。
■第27作「浪花の恋の寅次郎」
この27作ではOPの夢で源ちゃんの亀がおじんになってしまうホラー(;´∀`)
こういうナンセンスホラーは誰もできないし、やりたくない(;´∀`)
蛾次郎さんの鬼気迫るナンセンス演技は誰をも寄せ付けない独壇場
序盤、タコ社長がお金の工面をするためにとぼとぼ出かけて行った直後、鐘を撞く源ちゃん。
エレファントマンの真似をする源ちゃん 脈絡ゼロの単発ギャグ(;´∀`)
これは産みの母親に捨てられた源ちゃんの悲しい生い立ちがわかる珍しいレアなシーン
■第28作「寅次郎紙風船」
第17作の水かかり同様、体を張った珍演が光る・・・(;´∀`)
この第28作は第10作同様 鐘を撞く源ちゃんのアップが映し出されるレアなシーンがある。
寅が福岡秋月から戻って来た日の夕暮れ時のシーン。
■第29作「寅次郎あじさいの恋」
寅へ渡すお見舞いのシーンで『源吉』という本名が判明する。
寅のために源ちゃんは夫婦茶碗をプレゼントしたり(第13作)、
この作品のようにお見舞いのお金を渡したりする優しい心があるのだ。
寅が伊根から戻って寝込んでいる夕暮れ時、鐘を撞く源ちゃん
■第30作「花も嵐も寅次郎」
序盤、桃枝に一瞬でふられた寅、その直後、鐘を撞く源ちゃん。珍しい構図。
三郎と蛍子さん、江戸川土手の二人。
このような目撃者パターンも時々見られる。
どこかの家の犬を散歩させている親切な源ちゃん
源ちゃんはマドンナにいつもポワンとなっている(;´∀`)
蛍子さんの弟が船橋の自宅テレビで観ていたのがこの蛾次郎さんが準主演で出ていた
「吹けば飛ぶよな男だが」だ。
蛾次郎さんの女装の部分が映し出されていた。↓↓
■第31作「旅と女と寅次郎」
寅の聞く東芝ウォーキーのボリュウムを最大にしてしまい、源ちゃんの耳を直撃(;´∀`)
めずらしく寅に刃向かい喧嘩をする二人。レアなシーン
■第32作「口笛を吹く寅次郎」
第29作同様、このシーンは優しい源ちゃんパターン。
源ちゃんは旅をする満男に帝釈天のお守りを上げる。
第32作にも源ちゃんのネクタイ姿が出てくる。これでネクタイは5作品目。
なぜこのシーンでネクタイしているのかは不明(;^_^A
土手で朋子さんのことについて悩む寅に向かって
「愛があればなんとかなるんやないか・・」と、どこかで聞いたような適当なことを言う源ちゃんが面白い^^
寅が高梁から帰ってきたその夕方、鐘を撞く源ちゃん
■第33作「夜霧にむせぶ寅次郎」
夢の酒場 蝶ネクタイ!!源 これで全部で6作品でネクタイ!!
寅に怒られ、福田栄作が泣きながら柴又を去った後の夕暮れ、鐘を撞く源ちゃん
タバコもらったりお釣りもらったりして、妙にトニーにへつらってしまう心の弱さを表現していた。
この時の源ちゃんは妙にリアルでお金や格好に怖気ずく心の弱さが見えていた。
■第34作「寅次郎真実一路」
寅とタコ社長の参道での喧嘩を御前様が叱るシーンで、背後でヒヒヒとケンケン笑いする源ちゃん
ふじ子さんが柴又に来たことを言いふらしまくる下世話な源ちゃん。
このあと第37作でも美保さんの上海軒勤めで言いふらしまくる。
「己の姿を醜いと思わないか!困ったやつだ!」と指をさされる源ちゃん(;^_^A
演出の面白さだねえ ハハハ
■第35作「寅次郎恋愛塾」
目の前を通るあけみに向かって思いっきりセクハラをする下品な源ちゃん┐(´д`)┌
源ちゃんのマドンナに対する下品な小指表現(;^_^A
源ちゃんいくらなんでもソーメン口に入れすぎ。。。無謀・・(;´∀`)
■第36作「柴又より愛をこめて」
腕時計でさくらや御前様に現在時刻を知らせる源ちゃん。腕時計してたんだねえ。
なんと源ちゃんは携帯のテレビを持っている!!
序盤での寅の柴又帰還、気づいた源ちゃんが大喜びで走って追いつき、懐いてくる。
このシーンもいいよねえ〜〜〜。
やはり源ちゃんが寅に懐いているシーンは爽やかですね。
■第37作「幸福の青い鳥」
上海軒に勤めた美保さんの噂を大喜びで参道を走りまくって流す下世話な源ちゃん。
美保さんがとらやにやって来たその夕方、鐘を撞く源ちゃん
■第38作「知床慕情」
寅がそっと柴又を離れようとしているシーンの駅ホームでの源ちゃんと寅。
寅とはヨタもんどうし、ウマが合うんだね。
満男とさくらが寅を見送っているうちに源ちゃんは眠りこけ、
さくらたちが帰った後、源ちゃんは駅員に起こされる(;´∀`)
寅がおいちゃんの入院している病院に見舞いに行った直後の夕方、鐘を撞く源ちゃん
■第39作「寅次郎物語」
裏ビデオ(死語)を満男に勧める大人な源ちゃん(;´Д`)
秀吉の見送りの直後あけみに足を思いっきり踏まれて痛がる源ちゃん(;´∀`)
難しいことなにも考えたことがない源ちゃん、
枯葉で焼いた焼き芋をホクホク食べている。
「あれは愚者以前です・・・困った・・・・」
昔はこういう文化財の近くでも焚火が出来たんだねえ〜〜。
秀吉と寅が会った夕方、鐘を撞く源ちゃん。
■第40作「サラダ記念日」
源ちゃんかなり久しぶりに白衣に腰衣という小坊主の姿
これは珍しい!源ちゃんがマドンナと渡し船に乗っている!
レギュラー陣で寅以外で唯一渡し船に乗ったのがこの時の源ちゃんだ。
これもレアなシーン!。
源ちゃんが自分の来ている帝釈天のハンテンを
真知子さんの息子さんに着せている。
■第41作「寅次郎心の旅路」
第40作同様 寺の白衣に腰衣で掃除する源ちゃん。
イッセー尾形さんとの掛け合いが可笑しかった。
子供たちに水を撒いたりしていたずら好きな源ちゃん
■第42作「ぼくの伯父さん」
この寅の帰還と源ちゃんのはしゃぎは良かった〜〜!
寅が渡し船に乗り柴又へ着く風景の中で源ちゃんが手を振って迎えている。
理想的な二人の関係が描かれている。
カモメが群れ飛ぶ涼しげな秋の空気の中の帰還。
これはこのシリーズの中でも最も印象的な寅の柴又帰還シーンだ。
受験と泉ちゃんのことで悩む満男と、ハナから何も考えていない源ちゃんの後ろ姿が良い
寅がプレゼントした「エジソンバンド」(;'∀')を源ちゃんが、
おでこにはめてすぐに効果を感じる源ちゃんだった(;´Д`)
このあと1000円で満男から買う源ちゃん(-_-;)
寅の佐賀県小城駅からの長距離電話に自分の存在を手を挙げてアピールする白衣に腰衣の源ちゃん。
■第43作「寅次郎の休日」
泉ちゃんに見ほれる源ちゃんを犬並みに「シッ!」と手で追い払う寅(;^_^A
寅のマドンナのことを御前様にしゃべってたことを、
さくらに気づかれてヒヒヒと逃げ出す源ちゃん。
パントマイムでの演技。
■第44作「寅次郎の告白」
白衣に腰衣の源ちゃんが週刊誌を読んでいる。源ちゃんの日常が自然でよい。
このロケは、いつもの帝釈天ではなく、
もうお身体の自由が利かない笠さんの体調を気遣って鎌倉市のお寺で行われた。
御前様の恋の激しさを聞いて笑うさくらとヒヒヒ笑いの源ちゃん。
これは名シーン↓
雨の日の源ちゃん
「今度お茶飲みにいこな・・・」
参道の店の店員さんをお茶に誘うが・・・ガン無視・・・
トボトボと立ち去る源ちゃんの哀愁の背中が今も忘れられない。
この演出は良かったー。
■第45作「寅次郎の青春」
足をねん挫した寅のために御前様の座椅子を運ぶ源ちゃん。
足をねん挫している寅を車いすで散歩に連れていくことを志願する優しき源ちゃん
御前様に時々殺意を感じると言われ、
頭を剃る剃刀をそっとたたむ源ちゃんが可笑しい。
これが笠智衆さんのラスト出演。
南無妙法蓮華経・・・・と御前様の声とともにお祈りをする源ちゃん。(;^_^A
これが笠智衆さんの最後のシーンとなった。
■第46作「寅次郎の縁談」
御前様はまだお元気という設定。御前様は身延山に行ってると発言する白衣に腰衣の源ちゃん。
大型犬の散歩でのんびり土手で寝転がっている源ちゃんに小石をほうる寅
寅に喜び急いで追いかけようとして思いっきり鼻を地面にぶつける源ちゃん。
大きなこの穏やかな犬がなんだか妙になごむ。
寅が帰還して、満男のままかりが届いたその夕方、鐘を撞く源ちゃん。
冬子さんのお里帰りのお世話を焼く源ちゃん。一生懸命さが伝わってくる。
■第47作「拝啓車寅次郎様」
お金あるかどうか聞かれて・・・・真顔になって、ススっと離れ・・・
大股で逃げていく源ちゃん。この大股とんずらが見事^^
よしお君と源ちゃんの漫画の奪い合い
菜穂ちゃんと源ちゃんご対面
源ちゃんのこの意味不明な絶対的な怪しい存在感(;´∀`)
もうここまでくると日本映画界の宝!!蛾次郎さん独壇場!!
■第48作「紅の花」
OP、よしお君に足をひっかけれれて転ぶ源ちゃん。
寅とリリーの帰還に大歓迎のみなさん。
このシーンは同窓会的で物語としては分断されてしまっている。
長年のファンさんたちへのサービスシーンと言えよう。
番外編
■「お帰り寅さん」
源ちゃんはすっかり歳を取り、鐘を撞くのもぜいぜい言っていた(´;ω;`)ウッ…
それぞれの登場人物の老いを表現した「お帰り寅さん」
かつて「男はつらいよ」よりも2年ほど前、源公よりもさらに若かりし日。
山田監督の「吹けば飛ぶよな男だが」オーディションで散々生意気な面接だったのに
山田監督に逆に気に入られ、主役のサブの舎弟「ガス」の役をもらい、
スクリーンの中で一生懸命がむしゃらに飛び跳ねていた。
あの若き蛾次郎さんもなんだか妙に思い出す今日この頃だ。
さようなら蛾次郎さん またいつの日か
‥