お気楽コラム  【 寅次郎な日々 】  たぶん…一週間に一度くらいアップかな…





2015年10月19日 寅次郎な日々 592

秋の大特集 vol.3

名作第15作「寅次郎相合い傘」第5作「望郷編」
あのロードムービー青森と北海道ロケ地完全踏破全記録


函館本線 
長万部付近の車窓ロケ地 発見!




「長万部で降りて蟹でも食うか」と3人が盛り上がる
あの函館本線の車窓風景はもうほとんど何のヒントも窓からは見えない。
ほんの一瞬牧場のサイロや牛舎の赤い屋根が窓を横切るだけで
あとはひたすら林や大地が見えるだけなのである。

長万部のそばかどうかもまったくわかったもんじゃない。
山田組は平気でまったく違うエリアで撮影してしまうこともあるからだ。


それゆえ、私も仲間ももう十年以上お手上げ状態であった。


しかし私のロケ地めぐりに関する最強の寅友であり、かつ、
寅さんのHPもお持ちの「
越後で農園を経営されている滝沢さん」は
函館本線をひとつひとつ、ストリートビューで線路横に牧場を探しては照らし合わせて
チェック行かれたのだった。
そして、もういよいよ、私が北海道へ出発する2日前に彼はなんと
発見してくださったのだった。

すごい才能だ。彼の執念も凄いが、やはり見つけ出すのは才能でありセンスだと思う。




    
   
長い時間ずっと窓風景が映るが、何のヒントも見えない。
   唯一といっていい車窓風景のヒントがサイロの見えるこの牧場の家だった。↓


    



    


 
 
   




   屋根やサイロがペンキは塗り替えられているが形は今も健在。


   




  
線路脇から撮影してみた↓

 



  



 





    
赤い丸は当時の田中さんの家の防風林。当時1975年の航空写真でもわかる。

    




 その後、敷地にお邪魔して本編画像を見てもらい確認してもらった。
 今お住まいのなのは政田(まさだ)さんと
 おっしゃるご家族で、あの撮影の1975年当時は田中さんと言う方がお持ちで、
 その後、田中さんは他の土地に移られ、隣にお住まいだった政田さんが買われて、
 現在に至るそうだ。

 本編で赤い3つの煙突があるサイロの手前に2階建ての家が見えるが、
 あの撮影のあと、田中さんはあの家を低くして1階建てに変えられたそうだ。

    




   
現在は手前のブロックの建物は1階建ての小屋になっている。↓
   後ろの赤いサイロは本編に映っている通り、今も同じ高さと形。


  


   
 




    
この牧場が過ぎ去った直後「道」が見え「踏切」が見える↓

    



    




 
あの車窓に一瞬見えた一本道と踏み切りは今も顕在。現在はこう↓

 



   この田中さんの牧場の防風林の端っこに見える
   茅葺の家は当時は健在だったって
   政田さんのおじい様が証言してくださった。↓

      


   
防風林の左端に見える当時の古い離れの茅葺の家。

     
   


 山越郡長万部町豊津16付近

 
最寄駅の「黒岩駅」より1km.徒歩15分北上

   


結局、車内での寅のセリフどおり、函館から長万部に
北上する汽車の車窓だったわけだ。
本編に順じてロケも同じエリアで撮影したと言うことだったのだ。



  これで発見された滝沢さん共々
  100パーセント世界初登頂!




   
さあ、次(10月末アップ予定)は、
    いよいよ函館本線の小樽エリアに入っていく。
    まずは第5作望郷編の小沢駅と余市のタクシー道と
    SLの線路風景だ。
    余市のタクシー道と余市のSL線路風景は独自世界初登頂。



続く




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表表紙

      




      
裏表紙

      









私に関する記事

   
朝日新聞 夕刊 2014年5月21日