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第7作奮闘編 寅とさくら、再会の安堵と笑い
ラストの岩木山遠望 ピンポイントロケ地
このシリーズでは感動のラストシーンがいくつもある。
ああ、この作品を観てよかったと、
心から思って映画館を後にする心地良さがある。
これらのラストシーンは僕たちの心を洗い、僕たち
明日を生きる活力を与えてくれる。
私にとっての珠玉のラストシーンは下記の作品だ。
第1作男はつらいよ
第2作続男はつらいよ
第7作奮闘編
第8作寅次郎恋歌
第14作寅次郎子守り唄
第15作寅次郎相合傘
第16作葛飾立志編
第17作寅次郎夕焼け小焼け
第18作寅次郎純情詩集
第22作噂の寅次郎
第25作寅次郎ハイビスカスの花
第27作浪花の恋の寅次郎
第28作寅次郎紙風船
第32作口笛を吹く寅次郎
第48作寅次郎紅の花
この中でピンポイントで捉えられていなかったのが
奮闘編のラストシーンの場所だ。
寅友だちの何人かが津軽郡岩木町百沢地区の現地に行ったが
木々がたくさん茂っているために
冬場に行かないとなかなか岩木山がああいう風には見えにくいようだった。
そこでストリートビューの春過ぎた5月の残雪の頃の画像があったので
ピンポイントをあらためて探してみた。
まあ、このへんだろう。
岩木山がそびえるラストシーン
https://maps.app.goo.gl/t6vArqtgP86UbS3M8
右にカメラがパンして「終」
メラは右にパンしていく。
https://maps.app.goo.gl/zinjMmRdrnSNKw3b6
寅やさくらを乗せ岳温泉を出発した
斉藤美津子さんが車掌さんの『弘南バス』は
東に走り弘前市方向へと向かっている。
本編では↓↓
岳温泉前 バス停
さくらが座っている窓の向こうに寅の帽子がちょっと映る
どこからともなく
寅「はい、どうもどうも、来たかちょうさん待ってたホイ
!ハイ、おばあちゃん
順番にお詰ください、ハイ気をつけてねー!」
びっくりして振り向くさくら
寅「はい、おばあちゃん乗ったねー!
(車掌さんの名前観て)あっ、
斎藤みつ子さん、
発車オーライ!
毎度ご乗車…とと」
バスが発車して揺れて、さくらの前にこける寅
寅、さくらを見て
寅「!!…さくら!」
さくら「何してんのよ!!こんなところで!」
寅「オレか?…温泉入ってたんだよ。
な、おばちゃん、」
おばちゃんの声「はい」
さくら「何いってんのよ!
このハガキはなによ!!」(相当怒って)
寅「あっ、ハガキ?つ、着いた?」
さくら「着いたわよ」(すこしまだ怒って)
寅「いやー、なんだかあの時は
あんな気分だったんだよなー…。
腹はすくし、金はねえしよ、
それにボロっちい宿屋でもって、
壁の隙間っから風が
スース―吹いちゃうしなー…」
さくら「……」
寅「オレ、死んだと思ったか?」
さくら「冗談じゃないわよ」
寅、なんともいえない顔でさくらを見つめ…
寅さくらをじっと見て
寅「…死ぬわけないよな…!」
ふと、さくらに対して優しい目になり、にかっと笑っている
寅「そんな訳でよ、毎日ここにいるバアちゃんとね、
風呂に入っちゃ、背中の流しっこして
キャッキャ、キャッキャやってたんだへへへ…」
さくら、呆れて、でもほんとは
安心してなんともいえない気持ちになる。
そしてようやく…少し笑うのだった。
バスにある看板『常に世界をリードするホンダ』『小原皮膚科』
寅の声「けっこう毛だらけ猫灰だらけ、
お尻のまわりはクソだらけってな!」
バスの外から瞬間的に映る寅の立っている
位置が逆になっている。(撮影の関係だろうか)
寅とさくらを乗せた弘南バスは日本晴れの中、
岩木山を遠くに望みながら
カメラはバスを追うように右にパンして
津軽の田舎道を走っていく。
終
岩木山がそびえるラストシーン
https://maps.app.goo.gl/t6vArqtgP86UbS3M8
右にカメラがパンして「終」
https://maps.app.goo.gl/zinjMmRdrnSNKw3b6