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追悼  谷よしのさん名場面集






谷よしのさんが亡くなられた。享年89歳大往生だったと聞く。

松竹最後の大部屋女優と言われた谷よしのさん。さりげない演技をさせれば誰もかなわなかった谷さん。
小津安二郎さんの「麦秋」をはじめ、数々の松竹映画の名作にちょこっと出演してきた。

もちろん山田洋次監督の作品でも「幸福の黄色いハンカチ」をはじめほとんどの作品に出演している。
この「男はつらいよ」シリーズでも30作品近くにクレジットされ、その与えられた役も40役を超え、実にいろいろだが、
主に柴又のご近所さん、旅館の女中、とらやの客などが多い。また、ノンクレジットの時もどんどん出てくる。
いや、ノンクレジットの時の方がなぜか大きな役をもらっている場合も少なくない。たとえば第8作「恋歌」の
谷さん演ずる行商の花売りは大勢の方々の記憶に残っている十八番で、かつセリフももらっているのに
なんとノンクレジットである。第2作「続男はつらいよ」でもそうとうしっかり出ているのにやはりノンクレジット。
また、第26作「かもめ歌」のように1作品に3回出演したこともある。しかし普通に見ている限りではどこに
3回も出演しているのか分からない人が多いだろう。それでもあの独特の雰囲気はなかなか他の女優さんには
出せないのである。


        
記念すべき第一声「土地の者かしら」背の高い人が谷さん。

          



彼女はアマゾン河口の深海魚のごとくどこからかスッと現れては、スッと消えていくので、印象に残りにくい。
しかしそれこそが彼女の特徴でもある。まさに攻殻機動隊の光学迷彩のようにさりげないのだ。

私は彼女のこのシリーズ内での代表作は最後の出演となった「拝啓車寅次郎様」の琵琶湖湖畔の
民宿のおばあちゃん役だと思っている。あの時の谷さんは、もう随分お年ではあったが、ひっそりと主役の
脇で動いていた。別れる時に「ばあちゃん、いろいろ世話になったね。ありがとう」と言って寅があげた心づけを
大事そうに拝んで受け取っていたのが印象的だった。この時はセリフは無い。しかし、私にはその時の主役の
女優さんよりなぜか存在感があった。あれはなんとも味わい深い彼女ならではのおばあちゃん役だった。
いや、というよりも、私が知っているこの長いシリーズのどのおばあちゃん役の方よりもおばあちゃんらしいおばあ
ちゃんだったと思ってしまった。

私は谷よしのさんの演技が大好きだった。


追悼の気持ちを込めて私が以前「寅次郎な日々」にアップした「谷よしのさんを巡る旅」から、
谷さんがこのシリーズに出演された36作品、43役全てを下に再度紹介します。




第1作「男はつらいよ」


クレジット有り   出演

セリフ有り


3場面出演

一場面目は題経寺境内近所の人

1セリフ

「土地の者かしら?」

二場面目はとらやの店の中

三番面目は別人役で「さくらの結婚式と披露宴」

披露宴ではなんとおばちゃんの隣に座っているので血縁者。


     
この頃の谷さんは若いです。       むこうの方から寅を見ている   おばちゃんの横に座っているので血縁者である。
        




第2作「続男はつらいよ」

クレジット無し  出演

財津一郎と一緒に出演

 2場面出演
一場面目は盲腸で入院した財津一郎さんの付き添い役

二場面目は別役で散歩先生の葬式の客(メガネかけている)
  

    
   財津さんの付き添い。          むこうでメガネをかけている。
         




第3作「フーテンの寅」

クレジット無し 出演無し(TT)




第4作「新.男はつらいよ」

クレジット有り  出演

アップ有り

2場面出演 近所の人役(同じ役)

セリフは無いがそうとうアップで長時間映る。


    
  2場面とも相当アップで出演している
        





第5作「望郷篇」

クレジット有り  出演

セリフ有り

オープニングでしっかりと
宿屋の仲居で出てくる。


3セリフ

「お客さん」
「お客さん、そんなカッコで寝ていると風邪ひくよ」
「よう降るわねえ…


       
この仲居さん役はかなり存在感があった。
       





第6作「純情篇」

クレジット有り  出演


長崎の旅館の仲居


2セリフ

「あのー明日の朝は?」
「はい、ではお休みなさい」



    
       




第7作「奮闘篇」

クレジット無し
  出演無し(TT)




第8作「恋歌」

クレジット無し  出演

セリフ有り

菊の花売り

2セリフ

「すいません〜、菊の花ー」
「じゃあまたよろしくお願いします」

      
      この花売り役は似合っていた
      




第9作「柴又慕情」

クレジット有り  出演

長セリフ有り

代表出演作の一つ 金沢の宿の仲居

計4セリフ

@「あのねえ、お客さん?もしもし、聞こえる?あのね〜、隣のお人が
 やかましゅうて寝れん言うておりますがねえ〜、静かにしてくださいよ、
 もう遅いですしねえ〜」

A「あーら、起きたん?」
 「お連れさんは9時の汽車に乗らないかん言うて出てったがいね」
 「これあんたに渡してくれちゅうて」

     
       @              A
          




第10作「寅次郎夢枕」

クレジット無し  出演

セリフ有り

信州の宿の仲居

2セリフ

「なにか用?」「はい」


     





第11作「寅次郎忘れな草」

クレジット無し  出演無し(TT)




第12作「私の寅さん」

クレジット無し  出演

 夢の中の柴又民衆
 
(小さく群衆の中の一人)

         





第13作「寅次郎恋やつれ」

クレジット有り  出演

(セリフは津和野弁を使う人による吹き替えか)

津和野のうどん屋(すさや)のおばちゃん


      




第14作「寅次郎子守唄」

クレジット無し 出演無し(TT)


      


第15作「寅次郎相合い傘」

クレジット有り  出演

セリフ有り

函館の旅館の仲居

1セリフ

「お客さん、いい加減にしてください、遅いんだから」

      




第16作「葛飾立志篇」

 クレジット有り  出演

野球場で応援する近所の人


          これは楽しそうだった。
     
       





第17作「寅次郎夕焼け小焼け」

クレジット有り  出演

セリフ有り

団子を200万円で売られそうになるとらやの客

3セリフ

「おいくらですか?」
「なんですかあの人?」

おいくら?

     




第18作「寅次郎純情詩集」

クレジット有り  出演

セリフ有り

別所温泉の仲居さん

3セリフ

「はい」
「お客さん、これ、お勘定」

はい

         





こうして見ていくと、谷さんの演技はどれも実に味わいがある。
なんてさりげなく自然なのであろうか。もうそれだけで心が休まる。






第19作「寅次郎と殿様」


クレジット有り   出演

この作品は谷さんの存在感が重かった。

長セリフ有り

この作品では「寅さん」という言葉がセリフの中に出てくる。

大洲の旅館の仲居 おふみさん役

2場面出演 


5セリフ

「はい」
「ヘイ」
「お客さん、あゆは別料金なんですけど」
「はい」
「ヘイ」

       
  渥美さんとの息もぴったり
      




約4セリフ

「失礼します」
「お待ちどうさん、この鮎はお隣のお客さんが召しあがっってくれ
と言われまして」
寅さん、言うて、年に一度くらいは見える方です」
「ヘイ、そうです」

          
長セリフだった
      
   







第20作「寅次郎頑張れ!」

クレジット無し  出演なし(TT)






谷さん
第21作「寅次郎わが道を行く」


レジット無し  出演

セリフ有り


約2セリフ

@夢のシーンでとらやの前でUFOを見て驚く柴又のご近所さん。

「奥さん、見た!?」

「ね」

      





A奈々子と寅がとらやを出て行く時に来ている客

     





第22作「噂の寅次郎」

クレジット無し  出演

第25作でも同じように寅を運ぶ(^^;)

2場面出演(2007年6月に新たに1場面発見、合計3場面になりました

仮病の寅次郎をとらやまで運ぶ時の近所の人

柴又ロケ、救急車の前で同一人物

     


谷さん新発見
          


2007年6月5日に新たに1場面発見↓

おいちゃんおばちゃんが近所で結婚式に出る場面での出席者の一人。
他にも同じご近所さんがいたので、この場合の谷さんは、設定的には
救急車騒動の時の近所のおばさん役と同一人物と考えられます。


      






第23作「翔んでる寅次郎」

クレジット有り  出演

この作品は谷さんにかなり存在感あり。

セリフ有り


北海道支笏湖、宿屋の仲居


約3セリフ

「若旦那、お二人連れなんですけど、一人一部屋欲しいんですって」
「何とか二部屋を都合してくれ言うとりますが」
「なにやってるの?」

この時は湯原昌幸さんとの掛け合いが面白かった。
    

         







第24作「寅次郎春の夢」

クレジット有り
  出演

長セリフ有り
セリフの中に「葛飾柴又」が出てくる。なかなか存在感あり。


2場面出演 別人物

@夢の中で
暗い店内でチャイナ服!を着て客の相手をしている。

       




A和歌山の旅館の仲居

約3セリフ

「宿帳書いてくれた?」
「お風呂は10時までに入ってや。そのあと私ら入るよって」
「東京都…これなんと読むん?」
「かつしか区、シバマタ…変な名前やな」


     





第25作「寅次郎ハイビスカスの花」

クレジット有り
  出演


2場面出演  別人物


セリフ有り


@ヨモギ(花)売り

谷さんの十八番

短いが約3セリフ

「はい」
「こんにちは」
「はい」

        



A行き倒れの寅を担架で運ぶ近所の人
その後、も事情を聞いている。


1セリフ

「ごくろうさまでした」

           


      





第26作「寅次郎かもめ歌」

クレジット有り  出演

この作品の谷さんもなかなか存在感が有った。3場面出演

長セリフ有り
谷さんこのシリーズで最初で最後のマドンナの名前を呼ぶセリフ有り

3場面で出演!
3場面とも別人物


@夢、時代劇で村人

          



Aホテル奥尻の仲居

約5セリフ

「すいませんな、お食事中、はあ、よいしょっと。
今日は釣りの客が大勢来て大変だわ」
「人手が少なくてねえ…」


「なにしとん?
すみれちゃん」
「へえ」
「どーも」

          




Bメガネかけてとらやの前でいる野次馬の通行人。
いくらメガネかけても分かりますよ(^^)

           





第27作「浪花の恋の寅次郎」

クレジット有り  出演

セリフ有り

お土産を待たされてるとらやの客

2セリフ

「まだ?」
「まだですか?」

        






第28作「寅次郎紙風船」

レジット有り  出演

セリフ有り

大分、旅館沖吉の仲居

2セリフ

「ごめんください」
「お客さんお食事こっちでよかですか?」
    

        





第29作「寅次郎あじさいの恋」

クレジット有り  出演

セリフ有り

江ノ島の海岸近くの食堂のおばさん

1セリフ

「お客さん、すいません、もう看板なんですけど」
若干江ノ島風…

       





第30作「花も嵐も寅次郎」

クレジット有り  出演

セリフ有り

とらやの店先の花売り

これも谷さんの十八番

2セリフ

「お彼岸の花、いかがですか?」
「あ、じゃ、またお願いします」

      お彼岸の花、いかがですか?
     





第31作「旅と女と寅次郎」

クレジット有り  出演


夢のシーンでまたもや新発見。

@第31作「旅と女と寅次郎」の夢のシーン、
あの劇中劇である時代劇のラストで、群衆の中で
谷よしのさんらしき細面の人が一瞬映ったのだ。【画像参照】


     前田吟さんが通るその刹那彼女は暗闇の中で一瞬だけ顔を上げる。

            




A新潟の食堂のおばちゃん

こういう役は実に雰囲気がある。超十八番

セリフ有り
3セリフ

「近所にはねえなあ…、駅まで行けばいくらでも
ビジネスがあるけど」
「はい、どうもすいません」
「はい」

     





第32作「口笛を吹く寅次郎」

クレジット有り 出演

備中高梁での法事に参加した親戚の人

セリフはないが大きく映る。


    





第33作「夜霧にむせぶ寅次郎」

クレジット有り  出演

この作品の谷さんも存在感があった。

長セリフ有り

釧路の旅館の仲居

6セリフ

「ごめんください、すいませんけど相部屋お願いできねえかな?」
「あいにく今晩は満員でなあ…、お客さんがあの女の人と一緒になれば
一番いいんだけども」
「じゃあ、お願いします。料金は半分にしますから」
「うん、おとなしそうな人だわ」
「お願いしましたから」
「ごはんすぐお持ちします」
  
     






第34作「寅次郎真実一路」

クレジット有り  

セリフ有り  出演

鹿児島の旅館の仲居


3セリフ

「ごめんください」
「お客さん、タクシーの運転手さんが呼びに来てますけど、」
「悪いとこお邪魔したみたいですね。ごめんなさい」


         






第35作「寅次郎恋愛塾」

クレジット有り  出演

セリフ有り


オープニング
「まいた駅」 ホームで電車を待つ行商のおばさん。
こういう格好は谷さんの十八番

2セリフ

「ちょっと、これ、あんちゃん、電車来るよ」
「うん」

       








第36作「柴又より愛をこめて」


クレジット有り   出演

セリフ有り

この作品は谷さんかなりのショートカットヘア。(よく似合ってました)



伊豆下田の旅館の仲居 

2セリフ

「お客さん、ごはんは?」

「そう」

       





第37作作「幸福の青い鳥」

クレジット無し  出演なし(TT)





第38作「知床慕情」

レジット無し  出演なし




第39作「寅次郎物語」

クレジット有り  出演

長セリフ有り

3場面出演 

約9セリフ

奈良吉野
 旅館 八木屋 翠山荘の仲居

この頃の谷さんは、セリフにも雰囲気にも貫禄が出て、
さすがだなあって唸ってしまう。

これもかなりのショートヘア。



@隆子宿泊

「いらっしゃいませ」
 「はい」
 「どうぞ」


     



A秀吉に付き添い

「おやおや、大丈夫?」


     



B隆子の部屋

「ごめんください」
「ごはんお持ちしました」
「はーい」

「子供さんが具合悪いんですよ」
「男親じゃねえ…」

     




第40作「寅次郎サラダ記念日」

クレジット無し  出演

セリフ有り 

小諸のおばあちゃんの近状の人

小諸のおばあちゃんの葬式で
「お勤めがはじまりましたで、どうぞ…」

          






第41作「寅次郎心の旅路」

クレジット有り
  出演

長セリフ有り

なかなか存在感あり、寅への優しいいたわりの気持ちがよく出ていた。
この作品も谷さんの代表的な出演作だと思った。


オープニング

安宿の仲居

約3セリフ

「持ってきてやったよ、煎じ薬。これ飲んで温かくして寝ると
汗がパーッっと出て、すぐ治るから」

「ちょっと苦いけどね」

「ほんと、よく降るねえ…」


  寅にせんじ薬を持ってくる優しい心使い。

    





第42作「ぼくの伯父さん」

クレジット無し
  出演無し
(TT)




第43作「寅次郎の休日」

クレジット無し   出演無し(TT)




第44作「寅次郎の告白」

レジット無し  出演無し(TT)


  


第45作「寅次郎の青春」

クレジット無し  出演無し(TT)




第46作「寅次郎の縁談」

クレジット無し  出演

島の村民のおばあちゃん

踊り有り!(タンゴに乗って)


島の歓迎会の夜にタンゴの音楽でみんなで踊りだす時に谷さんもなんと
島田正吾さん、笹野高史さんらの隣で踊るのだ!

     


     
谷さんがタンゴのリズムで踊った!
           





第47作「拝啓車寅次郎様」

クレジット有り  出演

セリフ有り

琵琶湖湖畔の民宿「栄次郎」のおばあちゃん

「あァ」

こういうおばあちゃん役は実に雰囲気がある。
私はこの第47作のこの役も谷さんの代表作だと思っている。

        
 ボーっとテレビを見るおばあちゃん
     

                 洗濯物を取り込んできたおばあちゃん
      



寅がおばあちゃんに最後に言うセリフ
寅『おばあちゃん、世話になったね、これ少ないけど。どうもありがとう』
これは、山田監督や渥美さんからの谷よしのさんに対するねぎらいの言葉だと私は思っている。



       「おばあちゃん、世話になったね、
ありがとう      心づけを拝んで受け取る谷さん
       





第48作「寅次郎紅の花」

クレジット無し  出演無し(TT)








【簡単なまとめ】

谷よしのさんを巡る3日間の旅の収穫。

(第1作〜第48作中)谷よしのさんは36作品で出演されてました。


クレジットされていたのは28作品
(1.4.5.6.9.13.15.16.17.18.19.23.24.25.26.27.28.29.
30.31.32.33.34.35.36.39.41.47.)

ノンクレジットながら実際は出演されていたのは8作品
(2.8.10.12.21.22.40.46.)

出演されてなかったのは12作品
(3.7.11.14.20.37.38.42.43.44.45.48.)



1作品別人(別役)で2度(3度)登場は6作品

第1作 「男はつらいよ」 柴又参道のご近所さん&おいちゃんの近い親戚
第2作 「続男はつらいよ」金町病院の入院患者付き添い&散歩先生の葬式の出席者
第24作「春の夢」バーでのチャイナドレスの女給&和歌山の宿の仲居
第25作「ハイビスカスの花」花売り&寅を担いでとらやに連れてくる一行さん
第26作「かもめ歌」時代劇の村人&奥尻の宿の仲居&とらやの前の野次馬通行人
第31作「旅と女と寅次郎」時代劇での民衆&新潟の食堂のおばちゃん


36出演作品で最も多かった役は

宿の仲居(女中).おかみ。(17回)  5、6、9、10、15、18、19、23、24、26、28、33、34、36、
                        39、41、47、


ご近所さん(親戚含)  1
(柴又ロケ)、1、2、2、4、16柴又ロケ)、21、22(柴又ロケ)、25、26、

食堂のおばちゃん 13、29、31、

とらやの客   17、21、27、

花売りなどの行商 8、25、30、35
(まなか駅ロケ)

村民 40、41、46

時代劇(夢) 12、26、31

夢の中の女給 24

その他 備中高梁の法事客 32





私が独断で思う「男はつらいよ」シリーズ内での谷よしのさんの演技ベスト作品(16作品)たち。

(制作順に記載)

第1 作 「男はつらいよ」 帝釈天参道のご近所の顔って感じがよく出ていて谷さんの表情も実に初々しい。
第5 作 「望郷篇」 渥美さんとのやり取りが光る冒頭シーン。
第8 作 「恋歌」 後ろに寅が隠れているところがなんとも笑える。花売りの行商人は十八番。(花売りは3作品登場)
第9 作 「柴又慕情」 シリーズの中でもかなりの雰囲気のある長セリフと金沢弁が上手い。さすが!
第19作 「寅次郎と殿様」 長セリフと「寅さん」という言葉を使う。
第23作 「翔んでる寅次郎」 湯原昌幸さんとの掛け合いが笑える。
第24作 「春の夢」 チャイナドレス&カツシカシバマタという住所ギャグを飛ばしていた。
第25作 「ハイビスカスの花」 十八番のヨモギ売りでインパクトを与えた後、別役で行き倒れの寅も運ぶ。
第26作 「かもめ歌」 3回登場3人とも別人マドンナの名前を呼ぶセリフ有り。長セリフ有り。
第31作 「旅と女と寅次郎」 ああいう安食堂のおばちゃんは実によく似合う。1本!
第33作 「夜霧にむせぶ寅次郎」 釧路の宿屋で、かなりの長セリフの役を味わい深く演じた。上手い!って感じ。
第35作 「恋愛塾」 ローカル線にいる行商のおばちゃんが実によく似合う。誰もあの雰囲気は作れない。見事!
第39作 「寅次郎物語」 貫禄十分の演技。秀吉との絡みは温かい雰囲気が滲み出ていた。
第41作 「心の旅路」 渥美さんとの絡みの中でもかなり好きなやり取り。じわぁっと心が温まる。正に谷よしのここにあり!
第46作 「寅次郎の縁談」 とにかく彼女が踊るのは最初で最後。
第47作 「拝啓車寅次郎様」 セリフがほとんどない役ながら、おばあちゃんのさりげなさと温かさが心の中から
                  湧き出るように見ている私に伝わるその演技に心が柔らかくなった。シリーズ最高の演技。






谷よしのさん、ありがとうございます。

心よりご冥福をお祈りいたします。






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