男はつらいよ/予告篇集

― もうひとつの物語 ―.

No.4




第7作 








もうひとつの「男はつらいよ」  ― 3分間に賭けた映画人たち ― 




 5日に1作品のペース。全48作、順不同気まぐれ選択でいきます 


松竹映画「男はつらいよ」のDVDには実に嬉しい特典が付いている。それは『予告編』だ。この予告編は、たかだか2分から3分だが、
なかなか捨てがたい貴重な映像が入っていたりする。例えば撮影ロケが挿入されているもの。倍賞さんのNG場面が挿入されているもの。
本編では出てこないシーンがたくさん挿入されているもの、等々、興味が尽きないのだ。どのカットも本編採用のカットとは、微妙に
違うシーンがわざと入れられてあるのが心憎い。どちらかというと本編と全く同じカットを使っている方が少ないくらいだ。とにかく
この「3分間の作品」を見て、本編を見ようかどうかお客さんは決めるわけだから編集に携わった人々は常に真剣勝負だったと思う。
それらの方々のセンスと心意気が強く感じられる名作予告編も何作もある。まさにそれは「編集の勝利」だともいえる。

特に、短いゆえに、たったひとつのシーンのインパクトが本編以上に強烈に印象に残ったりもする。そこが実に面白い。
一寸の虫にも五分の魂があるのだ。

しかし、一般的には、この『予告編』たちは、いつも本編の陰に隠れて日陰者扱いになっている。
そこで本日から私が全48作品の『予告編を』このページで簡単ではあるが全48作品紹介していきたい。
ただでさえ、本編解説がダラダラ長いのに、予告編までつきあってられないよ。という方はどうぞ、このページは飛ばしてください。

予告編はたった3分。どの予告編も見るべき重要カットはおそらくたった一つか二つ。しかしそれが燦然と輝くカットなのだ。
そのキラッと光るカットを本日から10ヶ月ほどで全48作を紹介していくつもりだ。

ただ、予告編なので、私の気まぐれ的な選択により、順番に第1作から始めないで、順番は不同、ランダムにその日の気分で
作品を紹介していこうと思っている。だいたい5日に1作品のペースで更新していく予定だ。これもだいたいで、気分が
乗ったら4日に1作品アップしたり、仕事が忙しい期間は6日になったり、日本滞在中(1ヵ月半)はやたら忙しいので7日に一度に
なったりすると思うが、基本的には5日に1作品はアップしていきたい。







今回は第4回目




第7作「奮闘篇」の予告篇は「お宝」である。

オープニングからいきなり大船撮影所が映る!

そしてなんと渥美さんが歩いてきて、手を上げるのである。
そして第5スタジオの中に入っていく!


予告篇の最後もなんと柴又題経寺山門ロケでの山田洋次監督と渥美さん
のかけあいが映し出される。

もうこれだけで私の予告篇のベスト5に
入ってしまうくらい、貴重な映像である。








松竹富士山と


寅のナレーション


「皆様にはお変わりなくお元気のご様子
私、フーテンの寅こと車寅次郎、
おかげをもちまして達者でございます。
」





なんと、大船撮影所が映り、渥美さんが
向こうから歩いてくる!


                       





BGMは第1作「男はつらいよ」のオープニングで
使われた、あの美しい音楽が流れる。





男はつらいよ 奮闘篇 予告



                       







第5スタジオ 入口から、セットに向かう渥美さん。
が映る!これはもう、ヨダレもの(^^)





                       





さくら「お兄ちゃん」

寅「ハ…」


                       




さくら「まさか結婚の話じゃないの?」


寅「ヘッ…スーッまあ、ハハ…早い話がそう言う事になるんだけどね
スーッ、いや、今どうって事じゃないんだよ、あ、あのまたで直してくらあ
」





さくら「どうってことなくないわよ」


寅「え?」



                       





さくら「ねえ」

寅「ああ?」

さくら「相手は誰なの?」

寅「相手?そんなのなんかいやしないよ」

博「相手がいなくちゃ結婚できませんよ」正論だ(^^;)

寅「えへ〜あ、そうかい」



                       


寅のナレーション


「実を申せば、私、東海のあるところで、
ある女の子に出会いました
」




花子「エギ(駅)どういげば…」

寅「なに?」

花子「エギ」





                       




寅のナレーション


ゆったりとメインテーマが流れる


「その子の名は花子と申します」



クレジット 期待の新人 榊原るみ




                       







寅のナレーション


「はからずも私、惚れてしまったのでございます」




寅のナレーション


「花子の方も寅ちゃん、寅ちゃん、なんて言うもので…

いや、皆様
」




                       






寅のナレーション


「お笑いくださいますな」



御前様までも警戒する寅に、花子が?


                       






寅のナレーション

「このたびは私、真剣に
その、身を固めるという事について
」



将来のために、デパートを回る寅と花子


                       







寅のナレーション

「考えたんでございます」



                       




音楽止まって


さくら「もしもし?切れちゃったわ」

おばちゃん「あら」


寅が超特急で走ってくる。





おいちゃん「寅!」



                       




寅、変装して、とらやに走りこんでくる。

恐がるさくらたち。


寅「
どこだよ!」




                       





寅「どこだッ!」



                       


さくら「お兄ちゃん」




                       






おいちゃん「うわあ〜」


おばちゃん「あああ」



寅「花子!」




                       








題経寺 鐘の音 ゴォ〜ゥン…


ゆったりとテーマ曲がまた流れ始める。


クレジット おなじみ葛飾柴又と



                       








クレジット 春浅い津軽に


雪深い岩木山付近



                       








クレジット さすらいの寅さん



                       










渥美さんの歌が流れ始める。


♪どぶに落ちても根のある奴は 



クレジット 恋は



                       






クレジット はずんだり


                       







クレジット しぼんだり



                       







クレジット 車寅次郎 渥美清



                       






クレジット 花子 榊原るみ


                       



♪いつかは蓮の花と咲く



クレジット 妹・さくら 倍賞千恵子



                       





クレジット 博 前田吟


                       


クレジット おふくろ ミヤコ蝶々

この映像は第2作で使われたもの(^^;)



                       





クレジット おいちゃん 森川信 

   おばちゃん 三崎千恵子




                       






クレジット 御前様 笠 智衆



♪意地は張っても心の中じゃ



                       







クレジット 冬子 光本幸子

この映像は第1作で使われたもの(^^;)



                       





♪泣いているんだ兄さんは


クレジット 加えて



静岡県沼津駅近くのラーメン屋




クレジット 柳家小さん

小さん師匠、凄い存在感だ。






クレジット 田中邦衛

クレジット 犬塚弘



                       






クレジット 数多くの映画賞に輝く(撮影風景)



ここから題経寺ロケ風景が映る。


この時の渥美さんの溌剌とした顔が映る!
なんと若々しく凛々しい表情なんだろう。
もうこれをみているだけで熱いものがこみ上げてくる。


そして山田監督の若いこと!



♪目方で男が売れるなら




                       









クレジット 「家族」「男はつらいよ」の




キャメラが手前にあり、山田監督と渥美さんが
最後の打ち合わせをしている。




                       









クレジット 山田洋次監督が



                       








クレジット 七作目 奮闘篇


観客が見つめる中、ロケ本番に臨む渥美さんの姿。


♪こんな苦労も〜




                       






クレジット 男はつらいよ


春まだ浅い越後広瀬駅


 
♪こ〜んな苦労も




                       









クレジット 溢れる人間味



                       





♪かけ〜まいに、



                       





♪か〜け〜まいに〜 


クレジット 男はつらいよ 奮闘篇 

(汽笛の音:ブォ〜)


                   







クレジット 御期待ください




                       







クレジット 次週当劇場大公開



                       






やはり、この第7作「奮闘篇」はお宝が
しっかり詰まった予告編だ。
あの帝釈天山門ロケで、眼光鋭く、意欲を見せる
渥美さんの表情が忘れられない。






第7作「奮闘篇」予告篇 終わり 2分56秒




次回更新は8月14日頃です。




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